81歳の聖職者が死亡し高額の遺産は同性婚の27歳男性へ 世間も遺族も大騒ぎ
幸せに暮らしている年の差婚カップルは大勢いる。片方に資産があると、時には年齢に何十歳という差があることも…!?
自身より54歳も若い男性を娶っていた、高齢の聖職者がこのほど死亡した。長きにわたり神に仕えていた者が同性愛者であったことに加え、まだ27歳の男性が「妻」として高額の遺産を相続したことに、世間はどうにも黙っていられない様子だ。
■54歳の年齢差で同性婚
ルーマニアのブカレストで先月31日、英国国教会の聖職者であったイギリス国籍のフィリップ・クレメンツさんが、心疾患により81歳で他界した。
彼の「妻」であるフローリン・マリンさんは、ルーマニア国籍の27歳の男性だ。ふたりはゲイ専門の出会い系サイトで5年前に知り合い、一旦の破局を経て3年前、同性婚が法的に認められているイギリスのケント州で挙式していた。
■すべての遺産を相続
フィリップさんの死により、人生が変わったフローリンさん。
日本円にして約1,350万円の価値がある自宅の名義はフローリンさんに変更されており、2,000万円強の死亡保険金の受取人にも指定されていた。また現在の状況のままであれば、月額約27万円の遺族年金を生涯受け取ることができるという。
こうしたことを知り世間は仰天。聖職者が同性愛者であったこともさることながら、「この若者はお金目的で余生短い高齢者に近づいたに違いない」と騒ぎ立てた。
■「年齢なんて関係ない」
そんな中、沈黙を破ってフローリンさんは朝の情報番組に出演。英国紳士だったフィリップさんにいかに魅かれ、人として男性として愛し、多くを学びとってきたかを切々と話し始めた。
さらに、「フィリップが死んで2日間ずっと泣きはらしました。でも、泣けば泣くほど彼が悲しがると感じ、そこで泣くのをやめました」「年齢なんて関係ありません。私たちの相性は素晴らしく、愛は純粋なものでした」などと情熱的に語っている。
■『吸血鬼ヒル』と呼ぶ者も
番組はイギリスに暮らすフィリップさんの2人の弟を取材。ひとりは、「『財産を狙われているのでは』と兄に忠告したが、あまり聞く耳を持ってもらえないまま関係が疎遠になった」と説明。
もうひとりは、フローリンさんのことを陰で『吸血鬼ヒル』と呼び、忌み嫌っていたことを明らかにしている。
また、束縛を嫌ったフローリンさんは3年前、ヨリを戻そうとしてきたフィリップさんに対して「同世代の仲間ともデートしたい」と交換条件を突き付けていた。純愛だと言いながら、浮気性であったこともわかっている。
■「私はまだ27歳だし…」
遺族年金は誰かと再婚すると受け取る権利が消滅する。番組のホストにずっと独身を貫く意志があるのかと問われると、フローリンさんは「私はまだ27歳。健康な体だしね」と話し、いくぶん冷たい表情になった。
亡き夫のおかげで急に財産ができたフローリンさん。彼の周りに、これからは冷たい男たちが「お金目的で」いっぱい群がって来ることだろう。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)