ソーサーは紅茶を飲むためのもの 意外な歴史をチコちゃんが紹介
ティーカップの下に置かれるソーサーには意外な秘密が。チコちゃんが紅茶と欧州の歴史を解説した。
■ティーポットが入手困難に
中国からお茶を輸入していたオランダとイギリスはお茶を飲むためのティーボウル(茶碗)は輸入可能だが、ティーポットはポルトガルに流通を独占されていたため、輸入できなかった。
そういった影響で、ポルトガル以外では、ティーポットは超高級品として扱われており、一部の貴族のみが入手可能だった。そこで、編み出されたのが、ティーボウルに直接茶葉とお湯を入れて飲むという荒業。シンプルなこの飲み方は瞬く間にヨーロッパ全土に広がった。
しかし、当然ながら茶葉が口に入ってくるという問題点があった。それを解決するために考えられた新しい飲み方が、ティーボウルから皿に注いでから飲むという方法。
当時、ティーボウルと一緒に輸入されていた皿の柄が似ていたこともあって、皿の上にティーボウルを置く形が自然に受け入れられたようだ。
■18世紀になると…
18世紀になるとティーポットが作られるようになり、皿に注いで飲む習慣は廃れていった。その後、ティーボウルに持ち手がついてティーカップと呼ばれるようになったようだ。
そして、皿の上にティーカップを置く文化は皿に紅茶を注いで飲んでいた時の名残だと解説し、テーマを締めた。
今から考えると皿でお茶を飲むというのはかなり奇抜な発想だが、そこまでしてでも紅茶を飲みたかったということだろう。じつは人の執念から文化が形成されているケースも多いのかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・Aomi)