性犯罪者と同姓同名の20代男性が顔写真を晒される被害 ネット社会の闇とは
妊娠中の妻と楽しく暮らしていた男性が、ある瞬間を境に不幸のどん底に突き落とされた。
パパデビューを控え幸せいっぱいだった男性のSNSに、「この性犯罪者め」というコメントが続々と書き込まれた。多くはインターネットで公開された犯罪情報を鵜呑みにした知人や幼なじみによるもので、そのことが男性をよけいに苦しめた。
■幸せな暮らしに暗雲
英国ウェールズで暮らしているある男性(27)は、パートナーが待望の妊娠で大喜び。さっそく赤ちゃん用グッズの買い出しに出かけたというが、帰宅して自分のSNSアカウントを確認したところ、コメント欄にあまりに大量の書き込みがあることに気づき、腰を抜かしたという。
内容を確認すると、知人を含む人たちが「この小児性愛者め」「お前は性犯罪者だ」といったコメントを書き込んでいた。
■中傷コメントに愕然
その後も続々と中傷コメントが書き込まれ、身に覚えのない男性は「なぜ自分がこんな目に…」とひどくショックを受け傷ついた。さらにSNSを見た人たちは男性の家族も特定し、そちらにまで嫌がらせのコメントを送り付けてきたという。
それらの内容から、男性は自分の写真と名前が小児性愛者の情報を集めたページにアップされている事実を突き止めた。ある事件を起こした人物と同姓同名、しかも住所が近いという理由で誤解された上に、SNSにアップしていた自分の写真を転載されていたのだ。