映画『キングダム2』への3つの期待 大ヒットした前作の反省点とは

映画『キングダム2』の制作が発表され期待が高まる。そこで初回作に原作比較の上、深く立ち入り、次回作へのポイントを考察。

■楊端和との対面シーン

2つ目はより重要な山民族の王・楊端和(演:長澤まさみ)との対面シーン。その前から原作に忠実にバジオウ、タジフらとの絡みが入り、また楊端和との対面シーンも長く時間をとれると問答に説得力があったろうが、ダイジェスト的となったのだ。

これが成功後の2作目ならば3時間の大作にしてダイジェスト化が緩和できたと思われる。


関連記事:EXITりんたろーが受けた罰ゲームでベテラン芸人が涙? 「これは笑えないよ」

■次回作はどこまでが適切か

次回作、『初陣編』のテーマは「戦場」と「将軍」だろう。今回1巻分をあまりダイジェスト化になることなく、前半の約1時間で処理し、ちょうどよいボリュームであったので、およそ2巻分を2時間程度で丁寧な描写が可能だ。

この贅沢な要求がこの大作では十分可能だろう。戦場の恐ろしさの描写を台無しにしてはいけない。


関連記事:満島真之介と橋本環奈の『キングダム』2ショット よく見ると顔がヤバい

■配役の鍵は演技の迫力

また、キャスティングが今作の成功の鍵である。しかし、楊端和は少々「長澤まさみ過ぎた」のではないだろうか。楊端和は山界の王なので、美女設定といえども山界の王らしさが勝る。

これはアクションというより俳優の迫力の問題だろう。その点、中谷美紀くらいの迫力を出せる女優のほうがよかったかもしれない。

【Amazonセール情報】ココからチェック!

次ページ
■ポイント②:配役