映画『キングダム2』への3つの期待 大ヒットした前作の反省点とは
映画『キングダム2』の制作が発表され期待が高まる。そこで初回作に原作比較の上、深く立ち入り、次回作へのポイントを考察。
映画『キングダム』は、初の地上波放送でも16.5%の高視聴率を記録し、次回作も発表され勢いに乗る。次回作はどのような期待がなされるだろうか。
■映画『キングダム』の成功
まず、すでに上映された映画『キングダム』を振り返ろう。まず興行収入は57億3000万円にのぼった。主演級を多くキャスティングする三谷幸喜監督の最高興行収入作品『有頂天ホテル』の60億8000万円と遜色ない。
そして、映画『キングダム』は現時点でまだ前哨戦に過ぎず、戦場に出る次回作からが本番なのだ。
■ポイント①:物語のテンポ
すでに映画『キングダム』は誰もが期待以外ない作品となっただろう。ゆえにあらゆる事情にあまり関係なく、映画をつくることが可能となったと言える。
まず、ストーリーをゆっくり進めることが可能となったはずだ。映画『キングダム』は約4.5巻分であるがそれでも大きく2箇所、ダイジェスト的になったのが惜しい。
■笑い部分のカット
1つは南越の戦士・ムタの使い方だ。あまり意味のない使い方やシーンとなっている。「ムタの吹矢は脅威だべ」というムタのキャラや河了貂(かりょうてん/演:橋本環奈)との掛け合いが活かされないのは惜しい。
河了貂や王騎将軍の副官・騰(とう)のキャラクター性も時間上、大きくカットされている。これらは重要な面白要素だ。