『アサヒカメラ』休刊 一方で想定外の「歓喜の声」が殺到したワケ

1926年創刊、日本最古の総合カメラ誌『アサヒカメラ』(朝日新聞出版)が1日、次号にて休刊すると発表。ネット上で大きな反響が上がっている。

カメラ
(zozzzzo/iStock/Thinkstock)

1926年創刊、日本最古の総合カメラ誌『アサヒカメラ』(朝日新聞出版)が1日、次号にて休刊すると発表。ネット上で大きな反響が上がっている。


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■コロナ禍で広告費が激減

毎号、写真機材や技術についてかなりしっかりめな記事が並び、読者層は50代以上の男性が大半を占めるなど、複数あるカメラ雑誌の中ではより“玄人向け”な一冊だった。2017年8月に発表されている日本雑誌協会のデータ(印刷証明付部数)によれば、発行部数は30,367部。

この日、朝日新聞出版が運営しているニュースサイト「AERA dot.」に突如掲載されたのは、その歴史に幕を閉じるという寂しい言葉だった。

「月刊誌『アサヒカメラ』(毎月20日発行)は2020年7月号(6月19日発売)をもって休刊します。コロナ禍による広告費の激減により、誠に残念ではありますが、これ以上維持していくことが困難となりました」と新型コロナウイルスの影響があったことに触れ、その無念さをにじませている。

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■「SnowMan」向井の連載は継続

休刊後の展開については、増刊やムック本として刊行していくことに加え、「今後、カメラ・写真の情報は、朝日新聞出版のニュースサイト『AERA dot.』内で記事を配信」と説明。

4月号から開始され人気を集めていたジャニーズ事務所所属の「SnowMan」向井康二の連載「巨匠と撮る白熱レッスン」は週刊誌『AERA』に媒体を移して継続していくことも明かされた。

また、同誌が受賞作品などを発表していた写真コンテスト「木村伊兵衛写真賞」については「引き続き、朝日新聞社及び朝日新聞出版が共催して参ります」と触れられており、影響がないもようだ。

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■『月刊カメラマン』も休刊

突然の悲報に、町の書店員もショックを隠せない。

書店の男性店主は、「カメラ雑誌の中でも歴史が深かったのが、『アサヒカメラ』と『日本カメラ』(日本カメラ社)の2誌。うちではアサヒカメラのほうがよく売れていたんだけどね…。最近では40年くらいの歴史があった『月刊カメラマン』(モーターマガジン社)が4月20日の発刊をもって休刊しており、本当に残念なニュースが続いている」と肩を落とす。


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■ネットでは妙な「温度差」

同誌を長年読み続けてきたファンも多く、ネット上では、「本当に寂しいです」「残念の一言です」「時代の流れとはいえ、残念」「月例コンテスト この後どうすればいいのか…」と深いショックを受けた声が散見。

一方で、人気連載だった「SnowMan」向井の企画が『AERA』で継続されることについて触れる声のほうが断然に多かったことも象徴的だった。

「康二くんの連載続くのほんとにめちゃくちゃ嬉しい〜」「連載続けてくださりありがとうございます」「AERAさん、今後とも向井康二をよろしくお願いします」「アサヒカメラが増刊やムック本を出版する際には、ぜひ向井康二くんの連載とのコラボをお願いします!」という声が次々上がり、読者層の広さとともに、妙な温度差を感じさせていた。

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(文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤

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