「息子の治療費が足りません」 寄付を募った母親に詐欺疑惑
「子供がひどいアレルギー反応を起こしました」と叫び、病院に駆け込んだある女。その怪しい過去に、当局も困惑している。
子供の体調を心配する愛情あふれる母親か、それとも単なる悪質な詐欺師か。過去に子供を亡くした過去がある女に、ある疑いがかけられている。
■病院に駆け込んだ女
タイで暮らす29歳の女が、体調をひどく崩し苦しんでいる2歳の息子を連れて病院に駆け込んだ。
女はこのとき、「シーフードを食べたせいでアレルギー反応を起こしたのです」と医師団に説明。嘔吐を繰り返し弱っている男の子を助けようと、医療チームはすぐに検査と治療を開始した。
しかし検査の結果は「アレルギーによる体調不良ではない」というもので、医師らは治療と並行し、体調不良の原因を突き止めるべく検査を続行した。
■意外な事実が発覚
息子が治療を受け始めるなり、女はSNSを利用し寄付金を募り始めた。
「息子の体調が悪いのです」「治療を受けさせてやれるよう、援助してほしい」という書き込みを見た3,000人もの人たちから善意の寄付金が寄せられたが、その間にも続いていた検査の結果、男の子の体内から酸性化学物質が検出されたという。