国民民主・玉木代表、賭博疑惑の黒川検事長に怒り 「事実であれば任にあらず」
国民民主党の玉木雄一郎代表が20日、賭けマージャン報道で槍玉に上がっている東京高検検事長の黒川弘務氏に言及。 「事実であれば任にあらず」と怒りをあらわにした。
■賭博罪と公務員倫理規定違反
『週刊文春』の報道によれば、黒川氏は産経新聞、朝日新聞、元検察担当記者らと5月1日と13日の2回に渡って賭けマージャンに興じ、記者が用意したハイヤーで帰宅したという。
定例会見に臨んだ玉木代表はそれについて「報道されたことが事実であれば、賭けマージャンは賭博罪。記者にハイヤー代を出してもらっているなら、公務員倫理規定違反。事実確認をした上でしっかり説明責任を果たしてもらわないといけない」と厳しい表情で語った。
■そもそも批判の的だったが…
政府は今年1月、国家公務員法の解釈変更を用いて、黒川氏の定年を8月まで延長すると閣議決定。
過去の慣例に従えば、7月に現職・稲田伸夫検事総長が後任と交代するというタイミングであり、野党からは「政権に近い黒川氏を検事総長に据えるためでは」と批判が湧き上がっていた。
その状況について「検事総長になれるかどうかという問題ではなく、現在の検事長のポストにいることが適切なのかという、それ以前の問題になる。ご自身の口で説明いただきたい」と玉木代表はコメント。
■怒り収まらず
マージャンが行われていたとされる5月1日はゴールデンウイーク真っ只中。国民は大型連休ながら、新型コロナウイルス感染防止のため外出自粛や3密の回避を強いられていた時期だ。
玉木代表は「世間は緊急事態宣言中。国民がルールを守っている中、東京高検の最高責任者がやっている行為が刑法犯、公務員倫理規定違反。常識的に考えたらありえない話だ。到底国民が納得できることではない。事実であれば任にあらず」とさらに怒りの声を上げていた。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤星生)