スピード違反の女性に「ヤラセてくれたら見逃す」 21歳警官が強姦罪で起訴

警察学校で、「人権の尊重」について真剣に学んだばかりだった若い警察官。モラルはどこへ…。

2020/05/17 10:40

アメリカ警察官
(TheaDesign/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

公務員における職権乱用や悪用の罪は重い。ましてやパトロールや取り締まりなど、市民と接する機会の多い警察官が職権を振りかざすようなことは、あってはならないはずだ。


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■スピード違反で捕まった女性

米国・ルイジアナ州セントランドリー郡のポートバリーで、ダーウィン・フォンテノットという21歳の男の警官が逮捕され、第三級強姦罪で起訴された。フォンテノットは郡刑務所で矯正職員として働いた後、2019年11月に警察学校を卒業し、正規に採用されたという。

性的暴行の被害を訴えたのは、今年3月、国道90号線を車で走っていたときに、フォンテノットにスピード違反で呼び止められていた同郡在住の一般人女性。プライバシーを重んじ、名前などは明らかにされていない。

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■「俺と寝るなら」と交換条件

フォンテノット被告はスピード違反を犯した女性に、「俺と寝るなら見逃してやってもいい」と交換条件を提案。女性に性行為を迫った。

女性は最近ほかの道路交通法違反でも捕まっており、減点の累積を恐れて提案に合意。こうして2人は被告の仕事が休みの日に会い、肉体関係を持ったという。

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■「非番なら問題ないと」

しかし不快な気持ちになった女性は、4月27日にセントランドリー保安官事務所に相談し、性的暴行の被害届を提出。保安官事務所から連絡を受けたポートバリー警察署長は、捜査を保安官事務所にすべて委ねたいと返答した。

女性と性行為に及んだことを認めるも、「非番の日にプライベートで女性と会っただけ」と主張したフォンテノット。それが認められるはずもなく、郡の保安官代理により逮捕された。


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■職員に徹底したモラル教育を

ポートバリー警察署長は今月9日の声明で、「職員の逮捕は大変遺憾なこと。しかし警察官によるそのような言動は決して容認されない」と強調。社会全体に奉仕する公僕として、法執行機関として、「職員のモラルを高い水準に維持する努力を一層続けたい」と述べた。

設定された保証金を支払ったため、身柄が保釈されたフォンテノット被告。判決が下るまでは休職の扱いになるという。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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