「母の日はバーチャル訪問を…」 専門家の意見とお嫁さんたちの苦悩
「母の日には子供たちや孫に会いたい」と願う女性は多いが、今年は例年以上に困っているお嫁さんが多いようだ。
新型コロナウイルスの感染拡大を予防するため、多くの人たちが一緒に暮らす家族以外との接触を極力避けながら生活している。しかし母の日がせまり、「離れて暮らす子供たちに会いたい」と熱望している人たちも。
そんな中、「姑の願いは叶えてあげたいものの、今年くらいは勘弁して」と苦悩しているお嫁さんも増えているようだ。
■母の日の過ごし方
新型コロナウイルスが猛威をふるうなか米国・イリノイ州公衆衛生局が会見を開き、専門家たちが「まだ安心するのは早い」と警告。
母の日を前に「お母さんに会いに行こう」「子供を呼び寄せよう」という人が増えるなか、「お母さんを守るために、今年は（インターネットを利用しての）バーチャル訪問でお祝いしてほしい」と会見の場で訴えかけた。
■専門家のアドバイス
専門家は、「人を危険にさらしたいと願う人はいませんし、とりわけ重症化しやすい人は守ってあげなくてはいけません」と発言。
さらに「今の段階では、（実際に会って抱擁するよりも）バーチャルハグがふさわしいのです」とも付け加え、知らぬうちに新型コロナウイルスを人に感染させてしまう可能性に改めて触れた。
■女性たちの苦悩
その一方で、なかなか孫や子供に会えない状態に耐えきれず、強引に誘いをかける人たちも確かにいる。海外で人気の投稿型ソーシャルメディア「Reddit」には、数ヶ月前から悩める女性たちが多くの不満を書き込むように。
「小さな子がいて妊娠中なのに、しかも新型コロナウイルスの感染が拡大しているのに、義母が一緒に行事を楽しみたいと言い出した」「本当に困っている」といった書き込みが増え、はっきりと親に「No」と言えない夫に対し不満を募らせる妻の意見も目立っている。
■「大丈夫」と言い張る人も
どういうわけか、ここまで事態が深刻になってもなお「大丈夫」「症状は出ていないし新型コロナウイルスには絶対に感染していないから集まろう」と誘いをかけてくる人たちもいるという。
「症状が出ていなくても感染している可能性がある」「お父さん、お母さんに感染させたら大変だから」とここはしっかりと夫婦そろってお断りしたうえで、ビデオ通話などで感謝の気持ちを伝えることが望ましいようだ。
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（文／しらべぇ編集部・マローン 小原）
