「コロナ不況でAV女優の応募が殺到」は本当か 複数の業界関係者に直撃した

新型コロナウイルス感染拡大と自粛要請で「AV女優になりたい女性が増えている」という報道について、関係者に検証した。

AV撮影

お笑いコンビ・ナインティナインの岡村隆史が4月30日、自身がパーソナリティを務めるラジオ番組の中で、「コロナ禍で生活が苦しくなった女性が風俗業界に来るのが楽しみ」といった趣旨の発言を行い、多くの批判を集めて謝罪に追い込まれた。

岡村の発言は軽率のそしりを免れないが、問題の根源は、緊急事態宣言や自粛要請によって生活の危機に陥っている人に対して、セーフティネットが貧弱すぎることにある。もともと男性より平均収入が低い女性にとっては、さらに深刻だ。


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■「AVに応募殺到」の報道も

一方、『FRIDAYデジタル』は6日、「コロナ不況でAV業界へ進むと決めた、22歳女性の『本音』」との記事を配信。記事では、大阪のAVプロダクション経営者に取材し、「いま、水商売をやめてAV業界に足を踏み入れようとする夜の女性が急増中」としている。

これは本当なのだろうか。しらべぇ編集部は東京にあるAV女優の所属事務所3社の関係者に取材。現状について、くわしく話を聞いた。

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■事務所によって温度差

有名専属女優も所属するA社の関係者は、「3月、4月とも、応募・面接ともに通常と大きな変化はなかった」と語る。現在、AVの撮影はほぼ中断されているが、現役女優についても「撮影現場は超濃厚接触なので、貯えのある子はとくに撮影再開に慎重な姿勢だ」という。

一方、別のプロダクションB社の関係者は、「3月は史上空前の応募があり、4月もかなり多かった。ただ、5月に入って落ち着いてきています。3月にはコロナに対する危機意識も今ほど高くなかったためかもしれません」と明かした。

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■3月・4月はもともと応募のピーク