男性の精液入りスムージーを愛飲する女性 「これで新型コロナを撃退」
健康オタクは「体に良い」と聞くと必ず試してみたくなるもの。そして誰か別の人にもそれを薦めたくなるという。
男性側に性感染症やHIV感染症の心配がないことが大前提だが、「健康な男性の精液を飲むことは最高の健康法」と主張し、それを励行しているという女性の話題がイギリスから飛び込んできた。
■スムージーに混ぜて週3回
英国・バッキンガムシャーのアイルズベリーに暮らすトレーシー・キスさん(32)。2児の母でヴィーガンでもある彼女は2017年、「精液を飲むと免疫力がアップする」と聞き、それに賭けてみることにした。
ボーイフレンドの精液をベリーやバナナ味のスムージーに混ぜ、週に3回飲んでみたところ、「風邪やインフルエンザと無縁になり、肌がきれいになった」のだという。
メディアの取材に、トレーシーさんは「これで新型コロナウイルスを撃退できると信じている。喉が痛い時にスムージーにはちみつを混ぜたりするのと同じこと」と話し、世間を驚かせている。
■そもそも精液とは…
精液のうち精子はわずか数パーセント。残りの精漿(せいしょう)と呼ばれる液体にはタンパク質、アミノ酸、亜鉛、カルシウム、ビタミンなど、体に良い栄養素が確かに含まれているようだ。
だが精液の役目は、女性の生殖器内で待ち受ける卵子の元に、精子を守りながらしっかりと送り届けること。飲用は想定外であり、味にも定評などない。
■精液を飲むのことの危険性
「血液や体液から感染」という表現もあるように、性感染症のクラミジア、淋病、ヒトパピローマウイルス、HIVなどは、性交ばかりかオーラルセックスを介しても感染してしまう。
たとえ飲まずに吐き出すとしても、精液を口に含むだけでリスクはある。伴侶あるいはパートナーの「安全性」に疑問がある時は、ためらわずに性的接触を断るかコンドームを使用することが大切だ。
■「誰のモノでもいい」と女性
現在、彼氏とは遠距離恋愛中のトレーシーさんは、彼に会うたびに精液をもらい、ただちに製氷トレイに入れて冷凍庫へ。それが切れた時は、健康な男友達に「ちょっと分けて」と声をかけることもあるそうだ。
だが精液による健康法など奨励されていない。イギリス政府、保健当局、世界保健機関(WHO)も、新型コロナウイルスの感染拡大防止のためには「とにかくStay Home! 自宅でじっとしていてほしい」と呼びかけている。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)