新型コロナに怯える刑務所 卑劣な性犯罪者が出所後すぐに痴漢行為
犯罪の種類もさまざまだ。殺人を犯した者だけが「危険人物」というわけではない。

新型コロナウイルス感染拡大防止のやむを得ない措置とはいえ、DV事件や性犯罪を起こして投獄された受刑者たちを、自宅あるいは社会に戻して良いのだろうか。「釈放以外に方法はないのか」と世界各地で疑問の声があがっている。
■新型コロナに怯える刑務所
「三密」状態が日常となっている刑務所の中。そこに新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が持ち込まれれば、あっという間に感染が広がり、刑務官ほか職員らの健康をも脅かすことになる。
米国・カリフォルニア州各地の刑務所でも、そうした理由から受刑者や勾留中の被疑者の釈放がやむなく始まっていたが、そんな中、オレンジ郡では「だから言わんこっちゃない」という事件が起きてしまった。
■性犯罪を何度でも…
4月17日にオレンジ郡サンタアナの刑務所から出所したルディー・マグダレノという39歳の性犯罪者。11歳の少女の前で下半身を露出させ、法律事務所で自慰を始め、知的障害者の口に性器を押し付けるなど、犯行は悪質なものばかりだった。
足首にGPS監視装置をはめられ早期に出所したマグダレノ。ところが手続きが行われた仮釈放事務所になぜか戻ってきて、いきなり職員の前で局部をさらして逃走。警察が身柄を拘束し、30日には再び檻の中に送り込まれた。
足首のGPS監視装置はじつは機能していなかった。バッテリーは自身で充電する必要があるが、方法を指導されていながらマグダレノはバッテリーの消耗を放置していた。
■罪の意識ゼロ
性犯罪への反省、悔恨の色が見られず、保護観察期間中の緊張感に欠け、GPS監視装置の重要性を無視。痴漢行為を働いたばかりか、マグダレノは法をも侮辱しているのだろう。
常に定員オーバーの刑務所ゆえ量刑は180日と短いものだったが、何度でも同じ過ちを犯すこの男を社会に戻すことは、明らかに危険だ。
しかし、この刑務所はマグダレノと同レベルの性犯罪者を5名も早期に出所させていたという。
■危険な犯罪者の釈放
世界各地の刑務所で今、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため受刑者が釈放、あるいは一時釈放となり、予期せぬ早期の出所を迎えている。
凶悪犯、麻薬犯、テロ犯や政治犯などが対象外となることも多い一方で、たびたび話題にのぼるのがDV犯を家庭に、そして性犯罪者を社会に戻すことの危険性だ。
少し前にはトルコでも、妻を刃物で刺した33歳のDV夫がコロナ禍で早期釈放となった直後に9歳の娘を殺害し、刑務所に戻されていた。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)






