10代女性の飛び降り自殺から2年 鬱状態を招いたセクハラ教師に実刑判決

暗い過去から立ち直れず、自殺してしまった若い女性。その原因になった男に実刑判決が下されたが、遺族の悲しみは癒えない。

鬱病の女性
(Alessandro Vallainc/istock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

信用していた教師の最低な行為に傷つき、心のバランスを崩してしまったある女性。男には実刑判決が下されたが、世間からは「短すぎる」「ふざけるな」という厳しい声が上がっている。


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■飛び降り自殺した女性

2018年6月のこと、中国・甘粛省にある建物の8階にいた19歳の女性が身を乗り出し、自殺の準備を始めていた。

急行した消防隊員らが思いとどまるよう説得したが、続々と集まった野次馬がスマートフォンで撮影をしながら、「早く飛び降りろ」などと声をかけた。

女性はしばらく悩んだ末に自殺を決意。消防隊員に「ありがとう」「でも行かなくちゃ」と伝え、歓声が上がるなか飛び降りて亡くなったという。警察は女性をあおった複数の見物人を特定し、身柄を確保したと報じている。

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■暗い過去

自殺した女性は、学生だった2016年9月に学校の保健室でセクハラ被害を受けており、それが原因でその後2年にわたりふさぎ込んでいたという。

このセクハラの加害者は男性教師で、体調不良を訴えた女性の様子を見ることを口実に体に触れ、わいせつな行為にふけったのだという。たまたま別の教師が保健室に入り、男性教師の行為を目撃。その後、教師は減給処分を下されたものの、解雇は免れ教職を続けた。

悩んだ女性が警察に相談すると、警察は「証拠が足りない」「それに大した被害ではない」と判断。男性教師は数日にわたる取り調べを受けたが、その後に帰宅を許された。

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■うつ状態になった女性