例年100万人以上来場の有田陶器市がオンライン開催に 町長は「感謝の気持ちを込めて」

全国各地から10万人以上が訪れるイベント中止で、大打撃の町の新たな施策とは…

2020/04/29 08:40

有田焼
(写真提供 有田町)

新型コロナ感染拡大によって、かつてない異様なゴルデンウィークを迎えている。そんな中、この期間に予定していた大型イベント延期により、新たな方法でファンに感謝の気持ちを届ける町がある。しらべぇ取材班は、町長などから話を聞いた。


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■毎年100万人以上が来訪

佐賀県の西部に位置する有田町は、人口約1万9千人の有田焼が主産業の街だ。ゴールデンウィーク期間中は、毎年「有田陶器市」が開催されており、全国から100万人を超える来場者で賑わっていた。

(写真提供 有田町)

今年は、新型コロナの影響で、イベントが延期になったため、町の商工会議所が中心となり、「Web有田陶器市」を開催する。

担当の前田氏は、「通常は、約450店舗が参加し、全国各地から150店程度の出店もあった」と話す。町の民宿や近隣の市などに宿泊していた来場者もおり、その部分も含めて、大打撃だという。

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■ファンに感謝の気持ちを込めて

町の人口の半分近くが有田焼の産業に従事しているため、何とか売上を確保する意味と、毎年イベントに訪れてくれているファンへの感謝の気持ちを込めて、今年は、Webでイベントを開催することを決めたそう。Webイベントには、有田町の店舗が中心となり、128店参加する。

有田焼
(写真提供 有田町)

商工会議所が開設したサイトに、各店舗のサイトが紐付けされる形となっており、春の新作やお買い得品、福袋なども出品される。Webサイトを持っていなかった店については、商工会議所がサイト作りのバックアップを行ったという。

前田氏は、「サイト上にマップを置いているので、全国の焼き物好きのかたに、Web上で散策気分を味わってもらえれば」と話す。29日午前9時からの開催だが、5月5日午後5時で、サイトをクローズにするとのこと。

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