共産・小池氏、N国党が仕掛けた奇抜戦略に冷めた表情 「影響なかった」
日本共産党の小池晃書記局長が定例会見を行い、衆院静岡4区補選での敗北について言及した。
日本共産党の小池晃書記局長が27日、オンライン会議サービス「zoom」を使った定例会見を行い、26日に投開票された衆院静岡4区補選での敗北について「非常に大きな教訓になる結果」と言及した。
■野党4党1会派で共闘
補選は、環境相も務めた自民党・望月義夫議員の死去(2019年12月)によるもの。
自民、公明が推薦した深澤陽一氏に加え、共産、立憲民主、国民民主、社民、衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」の野党4党1会派が推薦した田中健氏ら、4人の候補者が選挙戦を繰り広げたが、6万6,881票(得票率61.3%)を得た深澤氏が当選。
田中氏は3万8,566票(得票率35.4%)を獲得するも落選している。
■「大奮闘、大健闘」
小池書記局長は選挙戦を振り返り、「大奮闘、大健闘。コロナから暮らしと命を守るという政策を掲げ、訴えが届いた所では保守層からも共感の声が。35%の得票率だが、無党派層では田中氏の方が上回っていたという報道もある」と言及。
「非常に大きな教訓になる結果で、安倍政治を転換していく野党共闘をさらに前進させる一歩になった」と、手応えを感じている様子を見せた。
■「N国党」は同姓同名候補で対抗
敗因について問われると、「新型コロナウイルスで(活動が制限され)、野党の統一候補だと全面的にアピールできなかったことは残念。そのアピールがちゃんと届いていれば結果は変わっていたかもしれない。引き続き選挙もあるので、お互い知恵を出し合っていきたい」と明かした。
一方で今回の補選、NHKから国民を守る党から出馬した候補者が同姓同名の「田中健」氏だったことも話題に。小池書記局長は「同姓同名の候補者をぶつけてきたけど、1747票しかとっていないから。あまり影響なかったんじゃないかなと思います」と冷めた表情を見せていた。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤星生)