マンション16階から転落死した4歳児 「空を飛んでみたい」が口癖
好奇心にかられ、衝動的かつ危険な行動に出ることがある幼い子供たち。何としても事故から守らなければならない。
鳥や飛行機を見上げながら、瞳を輝かせて「空を飛べたらいいな」とつぶやくことがある幼い子供たち。ふと、もしかしたら自分も飛べるのかもしれない、と思ってしまうことがあるのだろうか。
■16階の寝室の窓から…
米国・フロリダ州ブロワード郡のハリウッドにある高層コンドミニアム「クアドメイン・タワー」で今月中旬、幼い男児が16階の窓から転落死する事故が起きた。
亡くなったのは、フィル&エリザ・デルデューカさん夫妻の長男で4歳のジェシーくん。一家はこの冬に、ニューヨーク市のスタテンアイランドから引っ越してきたばかりだった。
■網戸を取り外したがために…
その日、換気のためジェシーくんの寝室に入った父親のフィルさんは、網戸が壊れていることに気づき、いったん取り外すことに。これが悲劇の発端だった。
こうして、網戸のない状態で窓を開けたままジェシーくんの寝室を後にしたフィルさん。その後ジェシーくんが窓辺に行き、外を眺めているうちに身を乗り出し転落したものとみて、警察が詳しい調査を行っている。
■空を飛ぶことへの強い憧れ
母親は警察に「息子は飛行機を見上げながら、いつも『空を飛んでみたい』と言っていました」と話しており、窓の外に飛行機や鳥を見つけたジェシーくんが、衝動的に身を乗り出した可能性もゼロではないようだ。
ジェシーくんには兄弟がいて、事故当日にはおばも訪れ家の中が賑やかだったため、家族はジェシーくんが自分の部屋に戻ったことになかなか気付かなかった。
■子供は好奇心のかたまり
幼児の転落事故の多くは保護者が目を離したすきに起きており、何かをよじ登ったり踏み台にして、危険な所に行ってしまうことも少なくない。
また奇跡的に助かった子供たちが、木の枝に止まっている昆虫や鳥、地面を歩く猫や犬など「楽しそうな何か」に興味を持ったと話すこともある。出窓、腰高窓、ベランダなどに踏み台になりそうな物があれば必ず取り除き、できる限り幼い子から目を離さないよう心掛けたいものだ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)