ロックダウン中に小学生が感電死 遊具の発電機につまずき…

子供たちが楽しむ遊具にも危険な箇所はある。そこには絶対に近寄らないよう教えておくべきだ。

2020/04/18 14:30

バルーンで遊ぶ子供
(BrianAJackson/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

イベント会場やゲームセンターなどに、ふわりとした踏み心地が楽しい「バルーンキャッスル(もしくはインフレータブルバルーン)」と呼ばれる大型遊具がある。

最近では、小型版が子供向けのパーティ会場などにレンタルされることも増えているが、同時に事故が心配されてもいるという。


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■楽しく遊ぶはずが…

南アフリカ共和国・ハウテン州のハイデルベルクで暮らすポール・デ・ビアーさんと妻のローディンさんは、バルーンキャッスルを3週間契約でレンタルし、自宅の庭に設置した。

期待したとおり、11歳の息子と5歳の娘は大喜び。まさか悲劇が起きるとは、誰も思っていなかったという。

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■けいれんとともに倒れる

膨らんだバルーンキャッスルとその周辺で楽しく遊んでいた2人。しかし、ある瞬間に息子のペドレくんが激しいけいれんを起こして倒れ込み、意識を失ったため救急車が要請された。

駆けつけた救急救命士はその場で心肺蘇生を1時間も続けたが、ペドレくんが息を吹き返すことはなかった。現場の状況から、240ボルトもの高い電圧を受けての感電死とみなされたという。

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■原因を調査中

ペドレくんはけいれんを起こす直前に、発電機につまずいていた。その際、通電している部分に触れてしまったと考えられている。

ハイデルベルク警察署長によれば、送風モーターや発電機、そしてそれぞれの接続部や電線に問題があった可能性について、専門家が調査を進めているとのこと。「その結果を待ちたい」として、レンタル会社はメディアの取材に一切応じていない。


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■電気を使う遊具に注意

通っていた小学校の校長は、「ペドレくんはソバカスだらけのかわいい顔と青く美しい瞳を持った少年で、友人や教師など誰からも愛されていました。安らかな眠りのため、私たち全員が祈りを捧げています」と話し、遺族に哀悼の意を表した。

新型コロナウイルスの蔓延によって自宅で子供が遊ぶ機会が増え、新しく遊具を購入する家庭も少なくないはずだ。感電や体の一部を引っかけてしまうなど、わずかでも危険性があるものについては、子供たちにしっかりと説明してから使用させるべきだろう。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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