刑務所でおならと便臭めぐり乱闘騒ぎに 受刑者1名が鼻骨と肋骨3本を折る
刑務所の雑居房はトラブルだらけ。「ニオイ」で迷惑をかける受刑者も当然いる。
暗い独居房では隔離の虚しさに精神をやられ、雑居房では陰湿なイジメや暴力事件が発生する。「新入りはトイレの使い方ひとつにも気遣いが必要」などと言われるが…。
■鼻骨と肋骨3本を折る
メキシコ湾と北大西洋を両側に眺める、米国・フロリダ州のフロリダキーズ。有名なセブンマイル・ブリッジの先端に近いストックアイランドには刑務所がある。
今月6日午後7時半、そのモンロー郡刑務所の雑居房のひとつで暴行事件が発生。受刑者1名が鼻骨と肋骨3本を折る重傷を負い、一般病院のロウワーキーズ医療センターに搬送された。
■檻の中に漂う悪臭
この事件の被害者は、保護観察期間中の違反行為で投獄されていたロジャー・ウォンセトラー受刑者(62)。3日前に同じ雑居房に収監されたギルフォード・アブシャー受刑者(53)に対し、腸内環境の悪さを指摘したことがきっかけだった。
共同で使用するトイレは雑居房の中央にあるが、アブシャー受刑者の便は強烈な臭いで周囲を不快にさせ、頻繁に臭いオナラを放っていたという。
■注意され逆ギレ
「お前のオナラと大便は我慢の限界を超える悪臭だ。排便したらさっさと水で流せ」と注意され腹を立てたアブシャー受刑者は、ウォンセトラー受刑者を二段ベッドから引きずり下ろすと力任せに顔を殴り、胸などを踏みつけた。
刑務官が現場に駆けつけるまでそれは執拗に続き、アブシャー受刑者は正当防衛を主張したものの認められなかった。殴りつけることを続けた指はひどく腫れ上がっており、それが一方的な暴力の動かぬ証拠だという。
■より重い罪を重ねる
些細な暴力事件を起こしてこの刑務所に投獄され、設定された保釈保証金も日本円にして54万円と決して高くはなかったアブシャー受刑者。しかし檻の中でより重い罪を犯したため、現在は保釈のチャンスも失っている。
刑期が長くなることも避けられないが、今後はより警備が厳しい、凶暴性の高い受刑者たちが収監されている檻に移されることだろう。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)