東京に来た事がない人を初めて「東京観光」してもらった結果がスゴい

東京に住んでいると、東京の当たり前が日本の当たり前のように思うものだが、東京に来たことが無い人はさまざまな衝撃を受けるという話はよく聞く。

そこで、本当に東京に来たことが無い人が東京を初体験し、東京でしてみたいことにチャレンジしたらどうなってしまうのか？　実際に東京初体験の人を呼び、確かめることにした。

 

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■東京初体験の沖縄県民を呼ぶ

来てもらったのは、沖縄県の離島・石垣島の石垣市在住20代男性・チサトさん。彼は中学を卒業してからずっと島内で働いており、県外に出たのは中学校の修学旅行で福岡に行っただけ。

最初に「浅草に行ってみたい！」ということだったので連れて行ったのだが、若者からお年寄り、日本人だけでなく外国人でごったがえしている状況に「テレビでしか見たことなかったけど、この熱気には圧倒されますね…」と驚いていた。

 

■チサトさんが気になったものは…

浅草寺の本堂へ向かう道を歩いていくと、チサトさんがなにやら珍しい物に興味を示し始めた。

大きな桶の上に小さな桶が積まれたモニュメントを見て「これなんですか？」と聞いてきたのだが、記者も何なのか最初はまったくわからなかった。

 

■東京都民も知らなかった情報

調べてみるとこの浅草寺に奉納されたモニュメントは『天水桶（てんすいおけ）』と呼ばれるもので、元来は雨水タンクとして使われていたらしい。

ちなみに、天水桶とは江戸時代に防火用水を貯めておき、いざというときに皆で火消しをする防災のための備品。

東京都が運営するサイト『My Dear TOKYO』の防災編でも突然の豪雨に困ったお隣さんを助けるシーンがあるが、江戸時代から人との繋がりがあり、支えあいの気持ちは現代の東京にも受け継がれているのかも。

 

■どら焼きのウマさにビビる

時を戻そう…と、浅草観光を続けて色々食べ歩きもしたのだが、浅草で売っているどら焼きのウマさに感動するチサトさん。「沖縄のあんこしか食べたことなかったけど、東京のは甘さ控えめで超ウマい！」と絶賛していた。

その後は夜まで東京の下町や観光地を歩いていたのだが、夕飯に何を食べたいか聞くと、衝撃的な事実が。なんとチサトさん、いわゆる東京都民が考える『普通の天ぷら』を食べたことがないらしい。

衣の厚い沖縄風の天ぷらがチサトさんの中の天ぷらなので、東京の天ぷらを食べるのが夢だという。そこで取材を協力してくれる天ぷら店を探すと、スゴい店が協力してくれた。

 

■赤坂の老舗天ぷら店・天茂

取材に協力してくれたのは、東京・赤坂で創業50年の老舗天ぷら店『天茂』。店主の高畑さんが1つずつ丁寧に揚げる天ぷらは、日本一美味しいと絶賛する美食家も多い。

最初に揚げてくれた海老を見て「僕の知ってる天ぷらとぜんぜん違う…」と言うチサトさん。

塩をつけて海老を食べると「あぁ…すごく繊細で甘くて本当に美味しいです　いつも食べる天ぷらとはぜんぜん違う」と、感動しすぎてため息をついていた。

 

■お母さんのキャラも最高

天茂はご主人のお母さんが接客をしてくれるのだが、そのキャラクターが最高。おかげで高級店なのに家庭的な雰囲気もあり、こういった老舗初体験のチサトさんでも、リラックスして食事ができた。

特大のアナゴは腹側を塩で食べるのがおススメ。そのアナゴを食べるチサトさん「アナゴって僕初めて食べましたけど、こんなに美味しいんですね。東京ってスゴいですね」と、まさかのアナゴ初体験をカミングアウト。

 

■チサトさんのコメント

最後は写真撮影にも応じてくれる、本当に心優しい天茂の方たちであった。これにはチサトさんも感動したらしく

 

 

と、嬉しいコメントが。ほぼ石垣島で過ごしてきたチサトさんに、東京は温かくてみんなが楽しめる街だと思ってもらえたのは、東京都民としても嬉しい限りである。

 

■My Dear TOKYOにも浅草のシーンが

今回チサトさんが観光した浅草の風景も入った動画も、先ほど紹介したサイト『My Dear TOKYO』に掲載されている。それ以外にも東京に住む若者たちが感じた「東京をスキになる瞬間」のリアルなコメントなどが掲載されているので、ぜひ見てみよう。

 

■みんながスキになれる街・東京

また、もっと東京のディープな魅力を知りたいという人におススメなのが、東京の隠れた魅力や違った角度からみた「東京のいいね！」を深く掘り下げて動画で紹介するのが『東京GOOD！マニア』。

東京都が提供するテレビ番組『東京GOOD！』のスピンオフ的な動画だが、東京に住んでいてもほぼ気づかないようなマニアックだけど面白い知識を得られるので、こちらも要チェックだぞ。