服役中の肉食女たちが刑務所長に陳情 「面会に来た夫とセックスしたい」
そこで快楽を味わえるとなったら、「ムショ入りも怖くない」と言う不心得な人間が現れそうだ。
罪を犯して投獄され、長いこと刑務所で過ごしている受刑者たち。既婚者の女も少なくない。夫が面会にきてくれる度に、彼女たちはオンナとしての欲望を抑えきれなくなるという。
■「夫に抱かれたい」と訴える
ケニア・キリフィ郡のマリンディ・タウンにある「ムタンガニGK刑務所」。ここの女の受刑者たちが、本来は胸に秘めておくべき欲求をあからさまな言葉にし、刑務所長にズバリ要求して話題になっている。
「家族との面会時間をもっと長く。夫が会いにきてくれた時にはセックスもしたい」と哀願しているというのだ。
■性に飢えた女の受刑者たち
終身刑を言い渡され収監されたソフィア・スワレ受刑者を中心に、2014年から「夫との性行為を許可してほしい」と訴えてきたムタンガニGK刑務所の女の受刑者たち。
そこでは食糧・医療不足と衛生状態の悪さゆえ、1週間で17人ほどの受刑者が病死している。単なる性欲だけでなく、死ぬ前にあの悦びをせめてもう一度…といった気持ちがあるのかもしれない。
■服役中の性行為は違法
ただし刑務所は、自由と時間を奪われた環境のなかで受刑者が自身の罪を悔い改め、更正し、技術や資格を取得して出所後の就労を目指すための隔離施設だ。 そこで性の快楽など容認していては元も子もない。
刑務所側は女の受刑者たちに、「国がその権利を認める法律でも定めない限り、ご主人との性行為は許されません」と説明してきたという。
■受刑者だってムラムラ
多くの人が興味を持つ受刑者たちの性処理の問題。
男女とも自慰を目撃されると「わいせつ行為」として罰せられる可能性がある一方、世界の多くの刑務所で男の受刑者にエロ本が差し入れられることは黙認されている。性処理の禁止は下着の汚れの原因になり、レイプ事件の発生も懸念されるためだ。
男の刑務官が若い女の受刑者と恋仲に…という話もなくはない。「私たちだって…」と性的な欲求不満を訴える女の受刑者に、どの刑務所も困り果てているのではないだろうか。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)