新型コロナ陽性の看護師 「周りに感染させたかも」と思い悩み自殺
新型コロナウイルスに感染した看護師は、感染者を増やしてしまった可能性を危惧。ひどい不安感に苦しんでいたという。
多数の感染者で溢れかえる病院で勤務していた看護師が、「新型コロナウイルスに感染している」という事実を知り愕然。隔離生活を送りながら回復を目指していたが、「感染者を増やしてしまったかも…」と悩み、ひどいショックから立ち直れないまま自ら命を落としてしまった。
■患者を救おうと努力
新型コロナウイルスによる感染被害が厳しいイタリアの病院で、ひとりでも多くの患者さんを救おうと必死に働いていた看護師のダニエラ・トレッツィさん(34)。
とりわけ感染拡大が深刻な地域にある病院の集中治療室で働いていたダニエラさんは、あるとき体調の悪化に気づいた。
■検査結果に愕然
新型コロナウイルスの症状が出始めるまで、まさに第一線に立ち働いていたダニエラさん。だが体調悪化を自覚するようになり、3月に入ると感染の有無を調べるため検査を受けた。
その結果、「陽性です」と聞かされたダニエラさんは大きなショックを受けた。すぐに現場を離れ隔離生活を始めたものの、「私もウイルスをまき散らしたかもしれない」と思い悩み、ずいぶん不安そうにしていたという。