環境活動家グレタさん、新型コロナに感染か 活動のため欧州を鉄道で周る
17歳と若いグレタ・トゥーンベリさんでも喉の痛みや咳のほかに寒気や全身倦怠感があるという。
地球温暖化に関するリスクなどを訴える活動で、史上最年少のノーベル平和賞候補などと噂されているスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさん(17)。彼女が新型コロナウイルスに感染した可能性が高いようだ。
■欧州を鉄道で周る
欧州を鉄道で周りながら複数の国で環境保護活動に参加していたグレタさん。彼女は24日午後にツイッターやインスタグラムを更新し、新型コロナウイルスに感染したかもしれないことを報告した。
ベルギーのブリュッセルから戻る列車のなかで悪寒を感じたのが初発症状だったというグレタさんは、そこから自宅で自主隔離を続けている。10日ほど前からは全身の倦怠感やのどの痛み、震え、咳の症状もあるという。
■父親はより重い症状
その旅行に同行していた父親のスヴァンテ・トゥーンベリさんも、同様の体調不良を訴えている。そのためグレタさんは「ヨーロッパを鉄道で回るなか、揃って新型コロナウイルスに感染したものと考えています」と説明。
50代のスヴァンテさんは熱が高く、グレタさんよりも重い症状を訴えているという。
■自主隔離の大切さ
「私は若く軽い症状で済みそうですが、父の症状は重いです」
「私の場合は父も同時に体調不良に陥ったためコロナ感染を疑いましたが、もしも単独行動だったら『ちょっと風邪を引いた』程度にしか受け止めなかったかもしれません」
「自分のような軽い症状の若者が当局の要請や専門家のアドバイスを守らず、不要不急の外出でウイルスをうつしてしまうことがある。周囲にはリスクを抱えた人たちがたくさんいることを重く受け止めなければなりません。」
自身や父親の今の状態をふまえ、人々にこうアドバイスするグレタさん。体調不良を感じたら、徹底した自主隔離を心掛けてほしいと訴えている。
■スウェーデンで検査は緊急性重視
日本時間の3月25日午前9時現在、2,299名の感染者と40名の死者が確認されているスウェーデン。この国でも急激に患者数が増加している。
ただし、グレタさんはまだ新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)のウイルス検査を受けていない。スウェーデンでは呼吸器症状が強く重症化のおそれがある人だけが検査の対象になり、それ以外は自宅での自主隔離が求められているという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)