警察に聴取されたN国党・立花孝志代表が会見 「被害者のいない事件」と主張
警視庁の事情聴取を受けたNHKから国民を守る党の立花代表が記者会見。立花節が炸裂した。
NHKと受信契約を結ぶ顧客の情報を不正に取得したなどとして、警視庁は14日、前参院議員でNHKから国民を守る党の立花孝志党首を不正競争防止法違反と威力業務妨害容疑で、任意で事情聴取した。
警視庁は立花氏の自宅とN国党のコールセンターを家宅捜索し、その際、パソコン、通帳、携帯電話を任意で提出したという。すわっ逮捕かと思われたが夜の14日に無事、釈放された。一連の騒動を受けて立花代表は16日、参議院議員会館で記者会見を行った。
■「被害者のいない事件」
開口一番、立花氏の「この事件はとりわけ被害者のいない事件だと把握しています」との発言で、動揺が走った。
「被害者ゼロの特殊な事件だと思っている。こういう会見にありがちな『ご迷惑をかけて失礼しました』というような謝罪とか『ごめんなさい』とかはありません」という。
そして、「NHKから国民を守る党は、安心・安全というステージに来ている。党首や党が安心できる人物・政党と思われるに至っている。ですので、支援をしていただいている方々には、『ごめんなさい。反省をしています』と伝えたい」と述べた。
■嫌疑については認める
立花氏は事件について、「犯してしまった罪については潔く認めています。罪を償う覚悟ができている」と述べ、不正競争防止法違反についてはこれを勉強するに至っていないので、弁護士と相談しているところだと述べている。
同法第一条には「事業者間の公正な競争及びこれに関する国際約束の的確な実施を確保するため」との立法趣旨が書かれており、NHKはこれを根拠にしていると言われている。
立花氏は「事業者間の公平な競争について、NHKは事業者間の競争をしていない組織ですので、今のところ、この法律が認められるとか適用されるとか積極的に争いませんが、こちらについてはまだ対応を検討中です」と語る。