深夜ナイフで襲われ60歳女性が股間に重傷 37歳男に終身刑が下る
パブでトラブルを起こし、店を追い出された男が夜道で60歳の女性を襲った。
■ナイフで女性の背中や股間を…
事件は英国・ウエストヨークシャー州のカッスルフォードという町で1月3日の午後11時30分頃に起きた。
友人とパブで酒を飲み、歩いて帰宅途中だった女性(60)が自宅のすぐそばで男に襲われたもので、男はカッターナイフで脅しながら女性に性的暴行を働き、背中や股間を切りつけ、さらに体を蹴るなどして重傷を負わせていた。
■女性の下着を持ち帰る
女性は同州リーズの病院で治療を受け、警察は事件の翌日にケビン・レムという地元の37歳の男を逮捕。自宅からは犯行後に持ち帰っていた被害者女性の下着も押収された。
事件が起きた夜はレムも別のパブで酒を飲んでいたが、女性従業員に不快な性的発言を放ったために店を追い出されていた。襲われた60歳の女性はレムと帰り道がたまたま同じであったが、知り合いではない。
■終身刑が下った被告人
店を追い出されたことに対して、いら立ちや性的欲求不満が犯行の主な動機と考えられたが、レムには背中や股間をカッターナイフで切りつける凶暴性や、女性の下着を持ち帰る変態性もある。
起訴にあたり罪状は性的暴行や傷害の重罪も含め複数におよび、このほどリーズ刑事法院で裁判が結審。被告人のレムには最低9年の懲役が条件となる相対的終身刑が言い渡された。
■被害者女性の苦悩今なお
激しい暴行の末にナイフで切りつけられ、殺されると感じた被害者女性はレムに「どうか勘弁してください。私にはかわいい孫もいるんです」と必死で哀願した。しかしレムはあくまでも冷酷で非情だったという。
家族によるサポートが続いているものの女性が心身に負った傷は深く、事件から2ヶ月が過ぎた今でも心的外傷後ストレス障害(PTSD)やフラッシュバック、パニック発作に苦しめられている。そのあたりの配慮が必要だとして、警察も被害者の氏名などを一切公表していない。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)