NHKから国民を守る党・立花孝志党首が事情聴取 アイドル区議も「直接聞きたい」
N国党の立花代表が、NHKとの対立が発端で警視庁から事情聴取。事務所も家宅捜索を受けた。
警視庁は14日、元参院議員でNHKから国民を守る党・党首の立花孝志氏を事情聴取し、党の事務所など関係各所を家宅捜索した。
嫌疑は不正競争防止法違反と威力業務妨害の容疑で、NHK契約者の個人情報を脱法的に取得し、インターネット上に流出させるとNHKに恫喝した疑いだ。
■参院当選後に迷走
立花氏といえば昨年の参院選で当選し、政治家YouTuberとして存在感を増した。しかし、何を血迷ったのか、同年10月の参院補選埼玉選挙区から出馬し、前知事の上田清司氏に大差で敗れ落選。
その後、海老名市長選挙、桜井市長選挙、小金井市長選に出馬するも供託金を没収されるくらいの惨敗続き。来月に行われる衆院補選4区に出馬を表明している。それだけに今回の騒動で、出馬できないと危惧する向きもある。
■個人情報をばらまくと恫喝
では一体、なにがあったのか。YouTubeでは昨年11月、NHK前で立花党首が演説し「撒きたいと思っているんですけど、NHKさんが私にくれた個人情報を撒き散らしていいかな」と脅しともとれる発言をしている。
立花氏は、NHKの上田会長との直接対話を申し出たこと、その返答がないことも告白。「杉並区在住の数十件の個人情報をインターネット上で出します」と発表した。
■所属区議も心配
立花氏は以前、取得した情報には契約者の名前や住所、金融機関の振込先などが含まれているとYouTubeで説明していたという。
同党所属でアイドルの夏目亜季荒川区議は、取材に対して「いろんな情報が錯乱してるので、立花さんの任意聴取が終わったら、報道ではなく党首の言葉で、今回起きたことを聞きたいです」とコメントした。
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(取材・文/France10・及川健二)