リチウムイオン電池の仕組みにチコちゃんが迫る ノーベル賞受賞者の解説が話題に
『チコちゃんに叱られる』でリチウムイオン電池について解説。まさかのノーベル化学賞受賞者本人の説明に納得の声
13日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ「リチウムイオン電池ってなに?」に注目が集まっている。昨年ノーベル化学賞を受賞し、話題となったリチウムイオン電池について、わかりやすく説明してくれた。
■ノーベル化学賞受賞者が直々に説明
気になるチコちゃんの回答は「一言では言えないのでノーベル賞受賞者・吉野明さんが1時間かけてわかりやすく説明してくれました」と説明を投げた。
番組担当者に「リチウムイオン電池はなんですか?」と聞かれた吉野氏は、「ん~~」と唸った後、「困ったなぁ難しい」とポロリ。電流とは、電子の移動ということだという。
まず最初に、これまでメジャーだったボルタの電池の仕組みを解説。銅と亜鉛を硫酸に漬け、亜鉛が溶けることで電子が移動して電流が発生する。電子は多い方から少ない方に流れるため、電流は一方通行というのが一般的だった。
アルカリ乾電池やマンガン乾電池といった使い切り電池はこの仕組みを使っている。亜鉛の電子がなくなった時点で電池切れということになる。
■リチウムイオン電池は双方向
対して、リチウムイオン電池は、正極と負極で2つの板が内蔵されている。正極側にはリチウムが大量に入っているようだ。ここで、充電器を刺して充電すると、リチウムから電子が離れ、正極から負極に移動する。
電子が離れたリチウムはリチウムイオンとなる。リチウムイオンは電子につられて負極に移動する。
電源を入れると、負極に集まっていた電子がまた正極に移動し、リチウムイオンも正極に移る。正極に集まったリチウムイオンと電子が合体してリチウムに戻るのだ。負極から電子がなくなった状態が電池切れとなる。
一方通行でなく双方向に電子が移動するため、充電して何度も使えると解説。さらに、金属の中でもリチウムが強い電圧を生み、非常に軽く、何度も使いまわせることから世紀の発明と言われているようだ。
■「わかりやすい」と納得の声
ノーベル賞受賞した本人によるリチウムイオン電池の解説に「めっちゃわかりやすい」「わざわざ本人が来てくれてありがたい。仕組み理解した!」と納得する声が多く集まった。
著名な教授がわかりやすく解説するのは『チコちゃん』ではよくあるが、リチウムイオン電池を開発した本人が出てくると予想できた人は少ないだろう。
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(文/しらべぇ編集部・Aomi)