出産したトランスジェンダー男性 「正式に父として認めてほしい」
あるトランスジェンダー男性が妊娠し出産したが、書類に「母」と記載され猛反発。「自分は母ではなく父だ」と主張している。
男性として生活しているものの、女性としての生殖器官を生かして出産した30代のジャーナリスト。しかし子供の出生証明書に「母親」と記載されたことに、元女性は猛反発。「父であると認めてほしい」と法廷で闘っている。
■男性として生きる決意
英国でジャーナリストとして働くフレディ・マコーネルさんは、女の子として生まれた。しかし「体は確かに女性だが自分は男性だ」と認識していたマコーネルさんは、手術を受け体を男性に近づけ、法律的な性別も女性から男性に変更したという。
ただマコーネルさんには妊娠・出産に必要な生殖器官が残っていたため、ドナーの精子を得て子供を産もうと決意。2018年には無事に出産を終え、親になるという夢を叶えた。
■「母」という記載に衝撃
「これから立派な父として子供を育てていこう」と考えたマコーネルさんだが、子供の出生証明書には「フレディ・マコーネルが母親である」と記載されていたとのこと。
そこでマコーネルさんは昨年に入り「僕は父親です」「すでに法的にも男と認められているのです」と訴えたが、裁判所はそれを認めなかった。「妊娠し子供を産んだ人物こそが母親とみなされるべき」「法的に男になっていようが関係ない」というのが、マコーネルさんに突き付けられた結論だった。