新型コロナウイルスを恐れて足であいさつ 「武漢シェイク」SNSで流行
濃厚接触がマイルドな接触に変化。あいさつも距離が大切だ。
新型コロナウイルスの感染拡大が、ここ1~2週間で世界的に深刻化している。親しい者同士が日常的にハグ、握手、キスを交わす習慣のある国では、そうした接触を控えようという傾向がますます高まっているようだ。
■世界各地で感染者数が急増
3月5日午前11時現在、世界における新型コロナウイルス感染者数は95,000人を突破し、死者も3,200人を超えたと報じられている。
今や地球上のほとんどの国が新型コロナウイルスの大流行と経済に及ぼす深刻なダメージを予想し、底知れぬ恐怖と闘っているといっても過言ではない。
■親愛の表現は大切だから…
親しい者同士のあいさつとして、これまでハグ、握手、そしてキスなどを交わしてきた国々でも、新型コロナウイルス感染拡大防止のために状況が変わってきた。そうした濃厚接触は感染の大きな原因だからだ。
とはいえ突然よそよそしくなるのは互いに寂しいもの。そんな中で、ごくマイルドな接触となる「武漢シェイク(ウーハン・シェイク/Wuhan Shake)」という新しいあいさつの方法が生まれたそうだ。
■某国の大統領も実践
タンザニアのジョン・マグフリ大統領も実践していることがSNSで話題になった「武漢シェイク」。
具体的には、スニーカーなどが多い若者や男性同士では、それぞれが右足を軽く上げて靴の内側を互いに軽くぶつけ合う。左足も同じように行えば親愛の気持ちをさらにシェアできそうだ。
そして肘と肘を軽くぶつけ合う「エルボー・バンプ(elbow bump)」という方法も人気。これは女性たちにうってつけだという。
■「楽しそう」と高評価
やっている誰もが楽しそうな笑顔を見せ、軽い運動にもなる武漢シェイクやエルボー・バンプ。周囲を巻き込んでいく魅力があるため、世界的な広がりも十分に期待できそうだ。
「これが派生し、背を向け互いに軽く尻をぶつけ合うのもアリか」などと報じているメディアもあるようだ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)