現役お母さん、「アンパンマングミRTA」に挑む 明らかに素人じゃなかった
ネット上には根強いファンも多い「アンパンマングミRTA」に、現役お母さんが挑む。
遠い昔、人類における最速の移動手段は乗馬であった。やがて自動車という発明が生み出され、現在では新幹線や飛行機といった様々な交通手段を手に入れた。
「速さ」を求めることは、人としてある種当然の欲求なのかもしれない。
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■かわいさとスリルの融合
そういった意味では、一時期ネット上で静かなブームを見せた「アンパンマングミRTA(リアルタイムアタック)」という競技を人類が生み出すのは、「必然だった」と言えるだろう。そのルールは至ってシンプル。
1.袋を開封して中身を取り出す
2.オブラート部分を容器から剥がす
3.容器内のグミ(6個)を全て取り出す
上記一連の流れをどれだけ速く済ませられるかを競い、オブラートやグミを「破いてしまった」場合は、その時点で記録は無効になってしまう。グミの形状ごとに剥くコツが異なるため、広い視野と集中力、各キャラクターへの理解が問われる。
しらべぇ編集部員が数名でトライしてみたところ、現在世界記録とされている40秒台の3倍近い時間がかかってしまった。何せ最後に同商品を食べたのが20数年近く前のこと。やはりアンパンマンに愛着のある人物でなければ、挑戦自体がおこがましいのだろうか。
■最強候補が身近に…
早々に限界を感じてしまった編集部員が前を向くと、独特な装飾のノートPCと持ち主の姿が目に入る。そう、アンパンマン大好きな息子を持つ越野真由香記者だ。
「餅は餅屋」という言葉もあるように、やはりこういった競技は専門家に任せるのが得策だろう。話を聞いてみると、やはりアンパンマングミは長男のフェイバリットおやつとのこと。
自身にとっても馴染み深いお菓子のようで、「アンパンマングミRTA」への挑戦を快く承諾してくれた。
■明らかに素人じゃない
ストップウォッチを押すと同時に、常軌を逸した速さで袋の外側部分を一文字に切り裂いた越野記者。やはり「現役お母さん」の肩書きは伊達ではない。
オブラートを剥がす手にも迷いはなく、力を調節しつつサクサクと剥がしていく。その後も「結構くっついてんなぁ…」などと愚痴をこぼしつつ、「ジャムおじさん回収」「ドキンちゃん救出」と自ら実況しながら次々とグミを取り出していった。
■その結果は…
オブラートもグミも破壊することなくフィニッシュを決めた越野記者の記録は、1分30秒台。惜しくも世界記録には届かなかったが、競技としてアンパンマングミと向き合ったのは今回が初めて。十分に立派な記録と言えるだろう。
ちなみに序盤に見せた驚異的な開封法は、「子供と一緒に食べている内に、自然と身についた」とのこと。真ん中に切り口を入れてしまい、袋を開けるのに10秒近くかかった我々とは大違いである。
「母は強し」という日本語の意味が、心で理解できたしらべぇ編集部であった。
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(文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)