『鬼滅』ブームは『おそ松さん』とは違うのか さらに人気が過熱しそうな仕掛けとは

『鬼滅の刃』ブームはどのようなブームなのかを『おそ松さん』と比較。アニメのおかげとはどういうことなのか。

■『おそ松さん』とは違う

『鬼滅』はこのように、原作人気に支えられながら、アニメをきっかけに爆発的に人気を得た作品である。

『おそ松さん』のようにすぐにブームが終わってしまわないと予想されているのは、しっかりとした原作の基盤があるからだ。そして、さらなる映画の仕掛けが用意されているのである。

アニメの力で一過性のブームに過ぎないと見ないほうがよいのは薄々みな気づいていることのようだ。


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■未知数の期待『鬼滅の刃』

『鬼滅』の人気がアニメ化で爆発したのは間違いない。それを分析する記事も検索数の時系列データから読み取っている。しかし、データも解釈の1つに過ぎない。

アニメが人気爆発のきっかけには違いないが、所詮「きっかけ要因」に過ぎないのだ。結局のところ、『鬼滅』のアニメ制作会社ufotableにかかればどんな漫画も『鬼滅』のようになれると思っている人はいないのではないか。要因といってもどのような要因かも大事だ。

『鬼滅』の人気の根本には原作があり、アニメ化によって人気爆発のきっかけを得、『おそ松さん』的な過熱化要素もブームの性質には入っているが、ともかく今後もさらなる過熱化の仕掛けがすでに準備できている。

ひとまず、以上のように整理できるのだ。

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(文/メディア評論家・宮室 信洋

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