7つの臓器を提供した青年の父 心臓移植を受けた女性に対面し力強い鼓動に感動
息子は死んでしまったものの、その強い心音を確認した父親。この経験に癒された父の言葉に、話題が集まった。
元気いっぱいだった息子の交通事故死をうけ、はじめて「息子が臓器ドナーになることを希望していた」と知った父親。
その希望を尊重し臓器提供がなされ何人もの患者が救われたが、うちひとりに会う夢を実現させた父親が、久々に懐かしい音を聞くことを許され感極まった。
■交通事故で死亡した息子
米国・テキサス州で暮らしていたマシュー・スパーンさん(享年21)は、2018年に徒歩で帰宅中に車に轢かれ病院に救急搬送された。
走ることが得意で陸上競技で受賞したこともあった自慢の息子に父ジョーダンさん(47)は10日にわたって寄り添い、回復するよう祈り続けた。しかし同年10月17日、マシューさんは力尽き死亡。その後に遺族は早急にある決断を迫られた。
■臓器提供
それはマシューさんの健康な臓器の扱いについての決断で、遺族は生前「もしもの時にはドナーになりたい」と願っていたマシューさんの気持ちを尊重しようと決意。その結果、臓器7つ、そして皮膚や細胞も複数の患者に提供され、実に5人の患者が命を救われた。
うちマシューさんの心臓を得て元気になった女性(54)を、このほどジョーダンさんが訪問。ピザ店でしばらく話をした後、ジョーダンさんは力強く打つ息子の心音を聞くことができた。