一理ある『ワイドナショー』の松本人志 ネット言論の「ノンセンス」を再評価しよう

ネット世論に頭を悩ます松本人志。そんなネット世論と芸能界の対立をほぐすための「ネット社会と現実社会の思想」を考えます。

■ネット世論は第5の権力か

そして、ネット言論はまさしく第5の権力と言わんばかりにマスメディアを監視するのである。しかし、もはやまさにネット言論も第5の大きな”権力”なのだ。

政府がマスコミ対応に四苦八苦するが如く、いやそれ以上に、芸能界はネット世論の狩りのターゲットと言わんがばかり。松本人志も危惧する。「ネット言論を監視する市民団体」が発生するようないたちごっこが続かなければならないのだろうか。


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■芸能界が体現すべきもの

「唐田えりかに復活のチャンスはあるのか」という記事では、民間の「芸能界スキャンダル法廷」なる発想がある。また、同記事には、「芸能人は模範」というスキャンダルを起こした芸能人を批判する論理にも言及。

先程の「スキャンダル法廷」というのは、しっかり謹慎期間を言い渡して、ネット言論に歯止めをかける目的のものだ。しかし、「芸能人は模範」といっても多種多様な生き様を体現する模範でもあるはずで、「スキャンダル法廷」も芸能界の可能性を逆に奪いかねない。

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■ウェブ社会元来の「ノンセンス」