段ボールの”段”をチコちゃんが解説 「ネーミングセンスない…」とツッコミも
『チコちゃんに叱られる』で段ボールの由来に迫る。井上さんの努力あっての産物だった。
7日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ「段ボールの『段』ってなに?」が話題となっている。進学や就職といった新しい環境を迎えるのに合わせて引っ越しも多いこの季節。
引っ越しでもよく使う段ボール。その名前の由来について考えたことのある人はいるだろうか。チコちゃんがその秘密に迫ってくれた。
■井上さんが段々だと思ったから「段」
テーマに対するチコちゃんの回答は「井上さんが段々だと思ったから『段』」という。段ボールの歴史には井上さんという人が大きく関わっているようだ。
段ボールを構成する厚紙のことを、 元々「板のように厚くて丈夫な紙」という意味を持つ英語「Paperboad」と言われていた。
しかし、明治時代に日本に伝わった際、「ボード」が「ボール」と聞こえてしまったため、「ボール紙」と呼ばれるように。段ボールのボールはここから取られている。
段ボールは真横から見ると三角形が連続している。この三角形の連なりを「トラス構造」と呼び、構造物がとても頑丈になる造りであるようだ。東京タワーや東京スカイツリーを始め様々な建物がこのトラス構造を採用していると紹介。
■井上さんが必死に模索
1870年代からアメリカで、波紙と厚紙をあわせたものを使用してガラス製品を梱包する方法が生まれた。日本ではそれを「なまこ紙」と呼んだ。由来は、なまこに見えたからという単純なものである。
段ボールの生みの親となった井上貞治郎は、海外製しかなく、高価だった「なまこ紙」を日本でも作れないかと必死に模索。「波型紙」「弾力紙」などの製品を考え出したが成功とは言えなかった。
そして、香水の箱を作ってほしいという依頼を受け、新たな製作を開始。なまこ紙をヒントにボール紙を2枚作った現在の「段ボール」なんとか完成にこぎつけ、命名した。
■ネーミングセンスが…
ボードをボールと勘違いしたり、ガラス製品を梱包する紙たちをなまこ紙と呼んだりとした行為に「ネーミングセンスなさすぎない?」「今回聞き間違いとか変な命名が多いな…」と呆れる声が多くみられた。
1人が人生をかけて作った段ボール。100年以上も使われる便利なものを作った井上さんに感謝の念を贈りたい。
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(文/しらべぇ編集部・Aomi)