新婚旅行で「金出せ」と何度も襲われたカップル 中国人観光客と間違われたか

ケープタウンはじつに素晴らしい観光地。出かけるなら下調べと安全対策をしっかりと…! 

2020/02/08 09:20

ひったくり
(KatarzynaBialasiewicz/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

人々が親切で治安が良い日本だけに、私たちはいったん海外に出たら追尾強盗、巧妙な手口のスリ、ひったくりに十分な警戒心が必要。ある理由により、日本人は近年とても狙われやすくなっていることを自覚するべきなのだ。


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■トラブル続きの新婚旅行

目覚ましい発展を遂げ、近年は観光都市としても大人気の南アフリカ共和国・ケープタウン。昨年10月、インドネシア国籍のあるカップルがそこに新婚旅行に出かけた。

ケープタウンを選んだ理由は、ほとんどの人が強い関心を持ちながらなかなか出かけられない、そんな魅力あふれる観光地だからだった。だが2人は現地で次々とトラブルに巻き込まれたことを帰国後あるメディアに告白。「皆さんもどうか気をつけて」と呼びかけている。

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■旅行1日目から恐怖の体験

笑顔で近づいてきた男に、お金の入ったブランドものの財布、パスポート、就労許可証、鍵などが入ったバッグをひったくられたカップルの男性。

被害額は日本円にして約16万円ほどだった。するとそこに、すかさず観光協会の職員を名乗る女が現れ、英語で「あなたたちを助けたい」と申し出てきたという。

彼女が誰かに電話をすると15分ほどで見知らぬ男が現れ、夫妻にパスポート、就労許可証、鍵類を返してきたが現金は盗まれたまま。その分け前についての交渉でもしているのか女と犯人が顔見知りであることは明白で、夫妻は「状況がうまく理解できなかった」と話している。

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■警察官すらも怪しい

ケープタウンに滞在中、夫妻はなぜか道路交通法の違反だとして2度も警察官に呼び止められた。最初は20ドル、次は50ドルの罰金を支払うよう命じられたという。

「不満があれば署で話を聞く」と言われたが、どこに連れていかれるのかわかったものではないという恐怖から黙って罰金の支払いに応じた。警察官の制服を着ている人物でも信用してならないことを、2人はわずかの滞在でも十分にわかっていたのだ。


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■彼らの目にアジア人は皆同じ顔

夫妻はある時、現地の人間が中国人を「クレイジー・リッチ・アジアンズ」と呼んでいることに気付いた。

ケープタウンの治安の悪さは世界的に有名だが、特にも大量の現金を持ち歩いているといわれる中国人観光客たちは、ひったくり、スリ、追尾強盗の恰好のターゲットになりやすく、2人は2度目のひったくり被害のときに自分たちの外見が中国人に間違えられていることを確信したという。

現地の人々の目にアジア人の顔など皆同じに映ることだろう。親切な笑みを浮かべて「ニイハオ」などと言って近づいてくる人間がいたら、それがたとえ女性でも知らん顔をして逃げ去るのみだ。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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