『あでらんすの鐘』この意味分かる? 「覚え違いタイトル」が再び話題に
思わずわらってしまう間違いがあると福井県立図書館の「覚え違いタイトル集」が話題を集めている。
2020/01/21 17:40
誰もが一度は読みたい本のタイトルを間違えてしまった経験があるだろう。中には正しいタイトルを知る人が思わず笑ってしまう覚え違いもある。そんな事例をまとめたページがツイッターで話題だ。
福井県立図書館の「覚え違いタイトル集」。ここには図書館のカウンターで出会った覚え違いしやすいタイトル、著者名などがリストになって公開されている。
■「あでらんすの鐘」
20日にあるツイッターユーザーが覚え違いタイトル集に掲載されている一部の事例を紹介したところ、21日11時までに2万7000件以上のリツイートを記録するなど大きな話題になった。
実際に掲載されている一部を取り上げると、「男の子の名前で『なんとかのカバン』」との覚え違いがある。これは『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』を探していたそうだ。
さらに見ていくと「あでらんすの鐘」との覚え違いは『あんでらすの鐘』。「村上春樹のオオサキさんがどうしたとか…」は村上春樹の『色彩を持たない多崎(たざき)つくると、彼の巡礼の年』といったものがある。
■12年前から存在する老舗ページ
20年に入ってから大きな話題になったため、最近開設されたページだと思い人もいるだろう。しかし、覚え違いタイトル集が始まったのは07年。既に開設から12年が経っている老舗だ。
少しずつ事例が補強されていっており、21日までに684件が掲載されている。本のタイトルだけでなく出版社の間違いなどもあり、日々司書が利用者の覚え違いと戦っているのが伺える。
このページについてしらべぇ編集部は21日、福井県立図書館の吉川氏に電話を通じて取材を行った。