行方不明の男性がブタに食べ尽くされていた 現場にはわずかな骨が…
ブタたちはたくさんの親きょうだいを市場に送ってきた飼い主の男を、ひょっとして恨んでいた…!?
病気、事故、事件、自死…人生にはじつに様々な最期がある。そして誰もが「みじめで無残な死に方だけはしたくない」と考えているものだ。だが、現実にはこんなことも…。
■家畜農家は命がけ
ポーランドのドルヌィ・シロンスク県で昨年12月31日に目撃されたことを最後に、忽然と姿を消していた1人の高齢男性。このほど検察当局が、行方不明者に対する捜索や調査をすべて終えた結果だとして驚きの事実を『Gazeta Wrocławska』紙に発表した。
「そんな死に方をするなんて、あまりにも悲惨だ」と話題になっている。
■ブタに食べ尽くされた男性
行方不明になっていたのは、同県のオシエクという小さな村で養豚業を営んでいた72歳の男性。
捜索活動と並行し、事故・事件の両面から捜査を続けていた地元検察当局だが、このほど「男性は何らかの原因により農場内で倒れ、死亡し、その遺体は飼育していたブタに食べられたと考えられる」と発表。人々に強いショックを与えている。
■回収できたのはわずかな骨のみ
捜査が進展したのは今月8日、井戸の水を汲むためその養豚場を訪れた隣人が、わずかに散らばるヒトの骨に気付いたこと。それらはヒトの手足の骨と頭蓋骨の一部で、男性のものかどうか詳しい調査が行われた。
検察当局は「遺体はほとんどが食べ尽くされていた。男性がアルコールを好んでいたことはわかったが、そもそも脳卒中や心筋梗塞など何が原因で倒れたのか、わずかな骨だけでは調べようがない」と説明している。
■飼い主を襲うことがあるブタ
なかなか獰猛なことで知られている大型のブタ。1年ほど前にはロシア・ウドムルト共和国の養豚場でブタが飼い主を襲い、噛んで失血死させる事件が起きていた。
また2012年には米国オレゴン州の養豚場で、エサを与えていたにもかかわらず飼い主が襲われた。このたびのケースと同様、回収できたのは遺体のごく一部のみだったという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)