「AV鑑賞中の顔写真をバラまく」 金銭要求スパムメール被害がまた増加中
誰にも見られたくない、知られたくない、そんな気持ちに付け込んだ汚い手口だ。
次から次へと現れては消えていく恐喝目的のスパムメール。2018年に大きな注目を集めたものに、ウェブカメラを悪用した「AV鑑賞中のアナタの顔写真をバラまく」というスパムメールがあったが、それがまたかつての勢いを取り戻しているという。
■セクストーションとは
アダルト動画をこっそりと閲覧している表情など、誰にも見られたくない。ましてや家族には鑑賞の事実すら知られたくないものだ。
そんな気持ちに付け込む形で生まれたのが、AV鑑賞中のアナタの顔写真をバラまくと恐喝し、金銭を要求する「セクストーション」と呼ばれるスパムメール。セクストーションとは「Sex」と「Extortion(恐喝)」をミックスさせた造語だ。
■数か月前からまた被害が増加
日本のトレンドマイクロ社も2ヶ月ほど前、公式HPで『ハッキング集団を名乗るセクストーションスパム、700米ドルを要求』というタイトルで、ユーザーに注意を呼び掛けていた。
「ChaosCCというハッキング集団により送信されたと考えられている」と説明し、その被害件数がまた増加傾向にあると警鐘を鳴らしている。
■日本人には76,000円を要求
マルウェアを仕込んであるため、相手の顔写真、Messengerアカウント、メールアドレスほかの情報を取得済みだとし、「知人・友人にAV鑑賞中のあなたの情けない表情を送りつける」と脅してくるそのメール。
さらに「相場の約半額でいいです。24時間以内にビットコインを利用し、日本円で76,000円を支払ってくれれば今回の件はなかったことにしましょう」とゆすってくる。
メールに使用される言語もユーザーの国籍ごとに英語、韓国語、中国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語などが用意されており、もちろん日本語でも送られてくるから恐ろしい。
■ウェブカメラを普段はオフに
その被害件数は海外でも増加傾向にあり、セキュリティ情報サイト「クレブス・オン・セキュリティ」の分析によると、このスパムメールは10年ほど前に大量に流出したメールアドレスとパスワード情報を元に、半自動的に送信されている可能性が高いそうだ。
対策としては「必要時以外はウェブカメラをオフにしておく」「各種セキュリティ情報の収集に努める」「同じパスワードを長年使用しない」などが重要になるという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)