『チコちゃん』中国地方はなぜ中国? 昔は静岡や富山も”中国”だった

『チコちゃんに叱られる』で中国地方の由来について解説。奈良時代から続く伝統的な呼び方だった。

2020/01/04 07:00

■交通路として発展

奈良時代から平安時代にかけて、北九州は東アジアとの貿易の中心となっていた。遠国と近国を結ぶ山陽道や山陰道には人が絶えず行き交っていた。この通り道は中国を通ることから中国路と呼ばれていた。

やがて、中国という言葉だけが残り、現在では、鳥取、島根、岡山、広島、山口の5県のことを中国地方と呼ぶようになったようだ。


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■東にも中国が

遠国を九州方面と説明したが、近国と遠国は東側にも当てはまる概念であったという。福井と岐阜の一部そして石川、富山、長野、山梨、静岡といった県たちも中国と呼ばれていた。

しかし、なぜ西側の中国は残ったのに、東側の中国という呼び方が消えてしまったのかは謎であると説明し、テーマを締めた。

現在で考えると、京都が中心なのはあまり想像がつかないが、地域の呼び方はほぼ京都基準で決められていたことがわかる。時代の変化も感じるが、「中国地方」という呼び方が1000年以上続いていることに感動も覚える。

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(文/しらべぇ編集部・Aomi

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