皇居で令和初の新年一般参賀 「御代がわり」を実感させる上皇ご夫妻のお姿も
令和初となる皇居での新年一般参賀には5万人以上が訪れた。天皇・皇后両陛下のほか、多くの女性皇族のお姿も。
■5万人以上が参賀
一般参賀に訪れた人は、午前11時半現在でおよそ5万5000人を超えた。
天皇陛下は、「新しい年を迎え、皆さんとともに祝うことをうれしく思います。その一方で、昨年の台風や大雨などにより、いまだご苦労の多い生活をされている多くの方々の身を案じています」と、復興も道半ばにある被災地への思いを語った。
さらに、「本年が災害のない安らかで良い年になるよう願っております。年の始めに当たり、わが国と世界の人々の幸せを祈ります」と締めくくった。
■「御代がわり」を実感
亜細亜大学講師で『国体文化』編集長の金子宗徳氏は自宅テレビで一般参賀を拝したという。
「天皇・皇后両陛下がベランダの中央正面に立たれ、上皇・上皇后両陛下が脇に引かれた御様子に改めて『御代がわり』を実感しました。また、右や左に目配りしながら噛み締めるように言葉を発せられる天皇陛下の御姿が印象的でした」と述べた。
■皇位継承の議論も必要
また金子氏は、参賀に出られた皇族について、「ベランダに並ばれた方々の半数以上が女性であることにも注意を促しておきたい。色とりどりのドレスは目に鮮やかですが、これは同時に皇位継承資格を有する男性皇族が少ないことを意味します」と懸念を語る。
そして、そろそろ皇位継承の議論を始めるべきだと次のように述べた。
「秋篠宮文仁親王殿下の立皇嗣礼が終わる4月以降、皇位の安定継承をいかにして実現するかについての議論が進められるはずです。この問題の解決にあたっては、陛下の大御心が反映されねばなりません。そのためにも、安倍政権が一部の支持者の意思に引きずられぬよう、私たち国民が注視しておく必要があります」
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(取材・文/France10・及川健二)