大損した男性がカジノホテルを告訴 「スッカラカンになる前に止めるべき」

これで裁判に勝てるならカジノ破産者はゼロに…!? 驚きの訴えが話題になっているようだ。

2020/01/02 13:00

カジノ
(Nikolay Tsuguliev/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

日本にもそろそろ…というカジノ誘致の話題。「我が国では成功しない」というネガティブな意見が気になるという向きも多いようだ。さらに、本格的にスタートした際にはこんなトラブルが発生することも…!?


関連記事:『ねほぱほ』ギャンブル依存症男性の妻が登場 夫の意外な職業にツッコミ殺到

■カジノでスッカラカンに…

「すべて失ってしまった」と激怒して訴訟を起こしたのは、ターウィンダー・ショーカー(Tarwinder Shokar)さんという男性。

カナダ・オンタリオ州にある「シーザーズ・ウィンザー・ホテル・アンド・カジノ」に2013年10月に滞在し、2回のギャンブルに興じた結果、342,000カナダドル(日本円にして約2,850万円)を失った。

そして、ホテルおよびオンタリオ州宝くじ賭博公社(Ontario Lottery and Gaming Corporation)などを相手に損害賠償を求める裁判を起こしたのだ。

関連記事:野党の組み替え要求に応じず予算案が衆院通過 コロナ対策費は国民一人あたり127円

■「なぜ止めなかったんだ」と男性

アルコール依存症と診断されていたショーカーさん。彼はお酒の量が増すにつれどんどん気が大きくなるタイプだといい、ホテルを受取人とする銀行為替手形を握りしめ、そのすべてをギャンブルに投じたあげく大敗を期した。

その屈辱感と怒りを抑えられないショーカーさんは、今頃になって訴訟を決断。

「あの時なぜ誰も私を止めてくれなかったのか。それどころか彼らは私を特別待遇し、酒を大量に飲ませ、どんどん賭けるよう強烈にあおってきた。もしも『もう止めたほうが』と真剣に諭されていれば、こんな悔しい思いはせずに済んだ」と主張している。

関連記事:飛行機のエンジンに「幸運のコイン」投入 男性に186万円の支払い命令

■州のカジノ施設すべて出禁に

ショーカーさんはギャンブルで失った額に加え、懲罰的損害賠償として日本円で4,100万円も求めたいとかなり強欲だ。

だが弁護士のイアン・マッキノン氏は「大量に酒を飲ませ、その勢いでギャンブルに大金を投じるよう促すのは不正な誘導だ」としており、2020年の裁判開始を強く期待している。

こんなショーカーさんの名は、今ではオンタリオ州のすべてのカジノでブラックリストに登録されているという。


関連記事:7千円の中古ソファーから475万円を発見 前の持ち主にお金を返却

■「取り下げを」と呆れるホテル

これでショーカーさんが勝訴となり、カジノが負け大金を支払うようでは世界のすべてのカジノで商売が成り立たなくなる。

シーザーズ・ウィンザー・ホテルとオンタリオ州宝くじ賭博公社は今、裁判所に対してショーカーさんからの訴えを却下するよう働きかけている。

彼らはさらにショーカーさんに対しても、「無駄なことをせず、訴訟など取り下げたほうが賢明」と今度こそは誠実に諭しているという。

・合わせて読みたい→『ねほぱほ』ギャンブル依存症男性の妻が登場 夫の意外な職業にツッコミ殺到

(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

【Amazonセール情報】ココからチェック!