元アイドリング・高橋胡桃、セカンドキャリアに役者の道を選んだ理由

アイドルグループ「アイドリング!!!」の元メンバー、高橋胡桃にインタビューを行った。

■言葉遣いに苦戦「すごく大変だった」

高橋胡桃

―――物語の中で特に印象的なシーンはどの部分ですか?

高橋:りんごが妄想の中で銃を撃つシーンが好きです。妄想の中だけど、お父さんに初めて、本当の想いを伝える部分。ここは毎回演じながら、心にこみ上げてくるものがあります。


このシーンがあるからこそ、お父さんがいつも押し殺していたりんごの本当の気持ちを察してくれるんだなって。ちょうど折り返し地点まで公演日数を重ねてきましたが、この会話が終盤に向けてスイッチが入るところだと、いつも新鮮な気持ちで感動します。


―――ぶっ飛んだキャラクターを演じるほうが得意だとおっしゃっていましたが、りんごちゃんが突然豹変するということで、このシーンは難しいのではないかと思いました。

高橋:キツい言葉遣いをするのは難しかったですね。「なんとかじゃねーんだよ」とか、そういう言葉は普段遣ったことがないし、お芝居でもしたことがなかった。


いつもは台詞を覚えた次はどう演じるかを考え始めるんですけど、今回はその間に、キツい言葉遣いを違和感なく聞いてもらえるようにする作業があったので、言葉を自分の中で馴染ませることがすごく大変でした。


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■あんなに大きな声出せるんだね

高橋胡桃

―――舞台にはお友達も来られて、高橋さんが演技をするところを初めて見たと伺いました。どのような感想をもらいましたか?

高橋:普段の私しか知らないので、「あんなに大きな声出せるんだね」って(笑)。


―――そこからですか(笑)。

高橋:はい(笑)。「あんなにしっかりと大きな声で喋れるだね。でもすごく感動した」って言ってくれて、素の私を知っている人に「りんご」として見てもらえた嬉しさがありました。


あと、私、日常的に滑舌の悪さをよくイジられるんですけど、ファンの方には「舞台の上に立つと滑舌が良くなるよね」とか「カーテンコールでも噛んでなくてビックリしちゃった」って言われました。


―――ファンのハードルが低い!

高橋:噛まないだけで褒められるっていう良い点はありますね(笑)。

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■あのときの経験は無駄じゃなかった