遊園地に潜む悪魔 従業員が少女への性的虐待で20年の禁錮刑に
安全バーやシートベルトの確認作業をこんな男が担当していたとは…
遊園地で働く従業員の多くが「小さい子供たちが大好き。彼らに夢と楽しみを与える仕事に誇りを持っている」と語る。しかし、そのなかにこのような人間が混じっているとは…。心底がっかりさせられる話題が伝えられた。
■男は遊園地の従業員だった
米国フロリダ州マリオン郡のオーランドで今年5月、世界的にも有名な遊園地の従業員だったフレデリック・ポールという41歳の小児性愛者が逮捕・起訴された。
今年3月、みだらな行為を目的にチャットでみつけたミシガン州デトロイト在住の8歳の少女に接触を図ったポール。その少女が家族に「知らない人から連絡がきた」と打ち明けたことにより、父親が警察に相談したという。
■おとり捜査に騙された男
その後は、米国国土安全保障省のおとり捜査官が少女になりすましてポールとの連絡を継続。少女に会うためポールがデトロイトに遊びにくることになったが、ポールは当日その道中で事故を起こし、病院に搬送されたため実現しなかった。
再びの約束をとりつけたのは今年5月。ついにオーランドのホテルで会うことになり、捜査官は現場に現れたポールの身柄を取り押さえた。
■余罪も多々か
このほど裁判所で懲役20年の実刑判決を言い渡され、マリオン郡の刑務所へと送られたポール。法廷では、少女に自分の下半身の写真を送りつけることが好きなこと、遊園地では乗り物に乗った客の安全バーやシートベルトの装着を確認して回る担当だったことなどが明らかにされた。
同様の手法で15歳の少女に対して性的虐待を働いたことも判明したため、余罪は多々あるものと考えられるという。
■ネット監視とおとり捜査で
児童ポルノ産業はアメリカだけでも年間に数十億ドルを売り上げる、じつに巨大なブラックマーケット。そして誘拐や性犯罪を企てている小児性愛者から未成年者を守ることが何より大切だ。
アメリカでは、怪しいサイトや書き込みなどインターネット上の監視を専門とする部署が24時間にわたりフル稼働。おとり捜査も積極的におこなわれ、小児性愛者の摘発に効果を発揮している。
だが、このたびの事例では8歳少女の正しい判断と行動がポール逮捕のきっかけになった。チャットをやる以上、幼い子であろうとある程度の危機感を抱いていてほしいものだ。
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（文／しらべぇ編集部・浅野 ナオミ）
