河村たかし市長が特派員協会で怪気炎 あいちトリエンナーレについて語る

脅迫電話などが寄せられて一時中止に陥った「表現の不自由展・その後」について、名古屋市の河村たかし市長が記者会見した。

2019/12/11 09:00

河村たかし名古屋市長

名古屋市の河村たかし市長は10日、丸の内にあるの日本外国特派員協会で記者会見した。入ってくるなり、笑顔で「How are you?」「I love you」といいながら登壇した河村市長。

国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」の展示内容を批判する姿勢を説明し、「展示内容が(開幕前に)市に隠されていた。うその申し込みに表現の自由はあるのか」と主張した。

会見には企画展の実行委員長でジャーナリストの津田大介氏も同席し、会見後、河村氏と言葉を交わした。会場には30社以上のプレスが参加し満席だったが、海外プレスには今回の件はあまり関心がないのか、ほとんどが日本人記者だった。


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■「企画展は公共事業」

河村市長があげた問題点は4つ。第一には「今回のあいちトリエンナーレ問題というのは、これはいわゆる公共事業だった」ということ。

「私はいまだかつて、作家、アーティストに、こういう表現をしてはいかんと言ったことは、一遍もない。どこかの画廊、ギャラリーとか、それから自分のうちでとか、そういうところで、河村が自分のお金でということで、こういう表現はいけないということはない」と主張。

あくまで税金が支出された公の展覧会で、共催者の名古屋市が展示を応援する形になるから問題だという見解を示した。

第二の問題点については、「昭和天皇の肖像画ですね。肖像写真がバーナーで燃やされているんですよ。バーナーで燃やして、あと灰になったのを足で踏みつぶすという動画があった」「これはハラスメントだ」と述べた、

公の展示で先帝陛下のご真影を燃やすような「反日的」なことは許されないとの見解だ。

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■嘘の展示に表現の自由は及ぶのか

第三に問題視したのは、「事前に出された企画書にはご真影が焼かれる作品だという説明はなかった」という点。別の作品の説明が載っていたという。

河村市長は「(ご真影を)バーナーで焼くという意味は、単なる火で燃えたんじゃなくて暴力を意味している。じつは嘘の申し込みに基づいて行われた。皆さんに聞きたいんだけど、嘘の表現には”Freedom of Expression”ってあるんですか?」と記者に問いかけた。

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■「慰安婦像を問題視したのではない」