愛犬と幼い子がいる家庭で火災 ダブルの悲劇に見舞われた一家

火事が発生したとき家人は、そして隣人はどう対処するべきなのか。 

2019/12/07 13:00

火事
(Animaflora/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

暖房器具が必要になり、どこからともなく消防車のサイレン音が聞こえてくる季節となった。火事は実に怖い災害だ。


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■電気系統のトラブルか

米国アーカンソー州のジェントリーという町で先月30日午後5時過ぎ、一軒の民家が火事で全焼。焼け跡から1歳11か月の男児と小さな子犬が焼死体となって発見された。出火原因については電気系統のトラブルの可能性が高いとみられている。

火の手が回り始めると家族は全員外へ。近隣住民の助けを得ながら消防車を要請し、その到着を待つことにした。家族が無事である様子に住民は誰もが安堵していたが…。

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■最初は自力で消火しようと…

地元メディアの取材に、「まずは消火器などで自分たちで火を消し止めようと試みました」と話すカーティス&ケイトリン・シャープさん夫妻。

ところが火の手は意外なほど早く回り、2人はギリギリのところで消火を断念。息子のロキくんを抱きかかえ、貴重品などとともにすぐに家の外に出た。その後の2人は、消防車が来るまで近隣住民とともに火を消し止めようと努めたという。

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■慌ただしすぎた両親

一刻を争うそんな慌ただしい状況で、最近飼い始めた子犬のことまで頭も手もとても回らなかったというシャープさん夫妻。しかしその子犬はロキくんの大切な遊び友達だった。

ロキくんはそんな親友を救おうと誰にも気づかれず再び家のなかへ。ロキくんがいないと夫妻が気づいた時、すでに火の手は家屋全体に回って手が付けられない状況だったという。


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■信頼できる人に声掛けを

母ケイトリンさんは「我が子はいつだって私たちのそばに居て、それが当然だと思っていました。でも当然ではなかったのです」「皆さんは愛するお子さんから決して目を離さないよう、どうか気を付けてください」とも話している。

間もなく2歳の誕生日を迎えるはずだったかわいい盛りのひとり息子を失い、クリスマスを前にひどく打ちひしがれているシャープさん夫妻。

室内の柵のなかから愛犬も連れ出して一緒に避難し、信頼できる隣人にロキくんと犬を見ていてもらうよう、ひと言お願いしておけばよかった…2人は今、そのことを強く後悔しているという。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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