フィリピン出身シンガーBeverly、下積み時代を懐古 「裸足で泥道を歩いた」
フィリピン出身の実力派シンガー、Beverlyが3作目のオリジナルアルバム『INFINITY』をリリース。
2019/12/04 09:40
■「100%行きます!」と即決
———そのあと2017年に日本でデビュー。それはどのような経緯だったんですか?
Beverly:もともと日本の文化に興味があったので、いつか日本に行きたいとずっと言っていて。そんなときに、MISIAさんのプロデューサーさんが音源を聞いて、すぐにフィリピンに会いに来てくれたんです。
———それはすごいですね!
Beverly:日本に行きたいと思っていたときに訪れたチャンスなので、「すぐ行きます! 100%行きます」と言いました(笑)。
■岡崎体育は言葉の使い方が天才的
———では続いて、4日にリリースされるアルバム『INFINITY』のお話を伺いたいと思います。リード曲の『尊い』は岡崎体育さんが作詞作曲。最初に音源を聴いたときはどんな印象を持たれましたか?
Beverly:すごくキャッチーなメロディだと思いました。歌詞もすごく面白いです! 日本語は話せるようになったけど、まだ知らない言葉もたくさんあるから、歌詞を最初に読んだときにスタッフのみなさんがクスッと笑っているのを見て、「どうして?」って。
そして意味を教えてもらったり、自分で調べたりして、スタッフのみなさんが笑っていたのはこういうことか! と(笑)。意味がわかって、もっと「尊い」が好きになりました。
———「尊い」の歌詞の中で特に面白いと思ったのは?
Beverly:「プラモデルのパーツみたいに一つずつ丁寧に」の部分です。この組み立ては本当にすごい。
「尊い」と「存在」を繰り返すところも好きですね。体育さんは言葉の使い方が天才的だと思います。他にも「天の川でさえもバタフライで横断して」だったり、たくさん面白いところがあるので、みなさんにも注目してもらいたいです。
———先ほど、まだ知らない日本語があるとおっしゃっていましたが、体育さんの書かれる特徴的な詞は特に難しいのかなと思いました。
Beverly:そうですね。「尊い」だけではなくて、他の曲でも、私は日本語の歌詞をいったん英語のイメージにします。そして、そのときのストーリーを思い出しながら、歌っています。
『INFINITY』を作っているときに気づいたのは、イントネーションも大事だということ。「アメ⤴」と「アメ⤵」は全然違う。私はまだ日本語の発音が完璧じゃないので、レコーディングの前にスタッフのみなさんと歌詞を音読しています。