12歳少年、尿道に大量のマグネットボールを詰め激痛 「とても危険」と医師
思春期の少年は、こっそりと面白い遊びを見つけていた。とても危険なことだとは知らずに…
思春期になると男の子は自分の体に起きる変化に戸惑いながらも、大人の男になることに強い関心を持つものだ。だが、その意識が間違ったほうに向いてしまうと…。
■担当が内科から泌尿器科へ
中国湖北省の武漢市で、このほど12歳の少年が激しい下腹部痛を訴えて武漢市児童医院を受診した。最初は内科に通されたが問診や触診では原因がつかめず、X線検査が行われて泌尿器に問題があることがわかった。
少年の膀胱と尿道には球状の小さな異物が大量に連なり、ハート型の鍵のような形をなしていることが画像診断で判明したのだ。
■強い磁気が摘出を困難に
すぐに手術が行われて31粒ものバッキーボール(Buckyballs)が摘出されたが、泌尿器科のワン・ジュン(Wang Jun)は「予想した以上に困難をきわめ時間を要した」と話している。
磁石タイプのバッキーボールは互いに強く引き合い、滑りやすく、せっかく粒を掴んでも強力な磁気ですぐに引き戻されてしまう。
この失敗が何度も繰り返され、ワン医師は膀胱に空気を充満させることを考えた。その試みにより、やっと掴んだ粒を他から引き離せるようになったという。
■思春期の男子は好奇心から…
ワン医師に、興味本位で70日前にバッキーボールを尿道から次々と奥に入れてしまったことを告白した少年。
だが医師はさほど仰天しなかった。尿道に異物を詰め込んで取れなくなり、泌尿器科に駆け込むという事例が中国では時おり報じられており、電線、針金や耳かきなど摘出されるものも様々だからだ。
■マグネットボールは特に?
中国浙江省でも今年3月、11歳の少年の尿道と膀胱から70粒も摘出されて大きな話題となったバッキーボール。その際、医師は米国ですでに販売禁止となっているこの玩具を「非常に危険。幼い子が誤って飲んだら命にもかかわる」と指摘していた。
1粒を飲み込んだだけなら排泄物と一緒に体外に出てくる。だがいくつも飲み込んでしまうと、各消化器官を複数のボールが進むなかで互いにくっつき合おうとするため、柔らかい組織を傷つけるなど深刻な問題が発生するという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)