自称”動物愛護活動家”が盲導犬連れの男性を激しく罵倒 「虐待するな!」

その男性は盲導犬がいなければ安全に街を歩けない。にもかかわらず…

2019/11/26 09:00

盲導犬
(bobbymn/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

しらべぇでも既報のとおり、35歳の動物愛護活動家の女がフェイクファーを毛皮と勘違いし、見ず知らずの女性をナイフで刺すという事件が米国オハイオ州で起きた。

世間はこうした活動家について「頭がイカレた過激な連中」という印象を強めているが、イギリスでは盲導犬を連れた男性も同様のトラブルに巻き込まれていたようだ。


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■盲導犬を伴った男性を罵倒

このほど英国ポーツマスで、スコットランドのファイフからやってきたジョナサン・アテンボローさんという30歳の男性が、見ず知らずの女にホテルのバーで激しく罵倒されるという不快な経験をした。

5年前に視力を失い、ラブラドール・レトリバーの盲導犬「サム」を伴って行動することを常としていたジョナサンさん。そんな彼に、女は正面から「残酷な動物虐待はやめろ」などと怒鳴りつけたという。

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■人の話には聞く耳持たず

過去にはエディンバラのカフェでも盲導犬を飼うなんて動物虐待だと批判されたことがあるジョナサンさん。なんとか理解を求めようと、女に「冷静になって話をしましょう」と返した。

しかし女は聞く耳を持たず彼を罵倒し続け、「ラブラドール・レトリバーは野原を伸び伸びと駆け回ってこそ幸せだ」と主張し、一歩も譲らなかったという。

反論すれば暴力をふるわれそうな勢いだったため、相手の言葉が尽きるのを待つしかなかったことをジョナサンさんは英国のニュースメディア『UNILAD』に語っている。

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■健常者が障害者をなぜ…

障害者の耳・目・手足として活動や支援ができるよう専門の訓練を受け、主が決まれば嬉々としてその使命を果たし、引退後は里親のもとで穏やかに暮らすことになるサービスドッグ(介助犬・補助犬など)。

その恩恵を受け、やっと安全な日常生活を送れるようになる障害者を、なぜ健常者が罵ることなどできるのか。動物虐待反対と叫ぶ自分こそが、障害者を激しく虐待しているという事実を彼女は反省するべきだろう。


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■ヴィーガンは時に暴徒化も

市民レベルで起きている、熱心な活動家を名乗る者によるこうした突然の攻撃。特にヴィーガン(完全菜食主義者)による暴挙は世界各地で増加中だ。

英国ブライトンではあるヴィーガン集団が「Touro」というステーキハウスに押し入り、客や従業員らを罵倒。カナダ・トロントのシカ肉やイノシシ肉ほか珍しい肉料理を提供する「アントラー・キッチン&バー」は、1週間も続く抗議活動に苦しめられたことがある。

またオーストラリアでは、ヴィーガンの女性がバーベキューの臭いや煙が迷惑だとして隣家を訴え、話題を呼んだ。


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■愛護・保護がなぜ攻撃に

活動家といえば、海洋環境保護団体シーシェパード、国際環境保護団体グリーンピース、動物愛護団体PETA(People for the Ethical Treatment of Animals)など、過激なやり方で世界中の話題をさらう活動団体の影響力を無視するわけにはいかない。

愛護・保護を理由になぜか攻撃の形をとることが多い彼らだが、理性や正義が感じられない常軌を逸した激しい行動はあまりにもいただけない。真の意味でリスペクトを集め広く支持される正統派の活動団体にこそ、もっと有名になってほしいものだ。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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