結婚式のワインに工業用メタノール? 招待客5名死亡、14名救急搬送
結婚披露宴は危険な密造酒により台無しになった。
「あらゆる災いを避けるためにも酒は飲まないほうが良い」という人々が増えている。まさにその通り、誰も予想しなかった密造酒による事件の話題が中国より伝えられた。
■嘔吐・視力障害・絶命
中国・雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州のモウ海県で先週、ある結婚式場で人が次々と倒れたため、始まって間もない披露宴はその場で中断となった。
いきなり嘔吐し、体調不良や視力障害を訴えて病院に搬送された人たち。最終的に5名の招待客が死亡し、14名が治療を受けたが、いずれもお酒を口にした成人ばかりだったという。
■市販品でなかったワイン
警察の調査のなかで判明したのは、披露宴でふるまわれたワインが密造酒であったこと。
自分で酒を造っているという村人に新郎の父親がこっそり交渉して造らせたものだといい、エチルアルコールに一部メチルアルコールを含む、純度95パーセントの燃料および工業用のアルコール(危険物第四類アルコール類)が使用されていたことがわかった。
■密造酒で100人も死者が
失明や命を落とす危険性ゆえに、日本でもかつては「バクダン」「目散るアルコール」などと呼ばれ、ひどく恐れられていたメチルアルコール(メタノール)が使用されたお酒。
今年はインドのウッタル・プラデーシュ州、ウッタラカンド州、アッサム州、そして北朝鮮からも密造酒に由来する事件の話題が続々と報じられたが、少なくとも数百名が犠牲になった模様だ。
■若者の酒離れが加速
若者の酒離れが話題になっている近年。しらべぇ編集部が20代〜60代の男女計1,500名を対象にそのあたりについて調査したところ、全体の約3割が飲酒に意義や必要性を感じていないことが判明した。
注目したいのは、無類の酒好きが多いといわれる50代男性に比べ、20代男性では半分近くが飲酒に否定的という事実だ。
間もなく忘年会の時期が始まる。「酔い方がクドくて汚いから嫌い」などと言われないためにも、オヤジ世代の皆さんはどうかスマートで軽い飲み方を…!
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国20代~60代の男女1500名