瞼を引き上げ空間に紙片をつっ込む 小学校低学年で危険なイジメ
ひどい痛みを与え、泣く様子を見て笑うイジメっ子。ここまでくると犯罪と呼ぶほかない。
言葉でも体でも、誰かを傷つけるイジメは絶対に許されないこと。しかしその方法はどんどん陰湿で悪質になっている。
■失明する可能性も
中国河南省の禹州(うしゅう)市の小学校で、低学年生においても大変危険なイジメが行われていることが発覚した。ある日、母親に目の痛みを訴えた7歳の少女。上瞼の裏の奥深くに小さな紙片が数枚入っており、驚いた母親はすぐにそれを除去してあげた。
だが少女は次第に強い痛みと充血を訴えるようになり、その度に紙片が入っていることから、心配した母親はついに娘を連れ眼科を受診。そこで角膜が傷つけば失明の可能性すらあることを知らされた。
■男子が3人がかりで…
少女は学校で男子生徒による執拗なイジメにあっていることを、そこでやっと告白した。
男子2名が背後から彼女を襲い、その瞼を無理やり引き上げると、別の1名が瞼の奥に開いた空間に小さな紙片をつっ込む。そんな危険きわまりないイジメを数週間にわたり受けていたといい、除去された紙片は数十にも及んだ。
なぜ長いこと黙っていたのか問い詰められると、少女は「話したくなかった」とだけ答えたという。
■「年齢に関係なく罰を」の声
この話題はさっそく中国で人気のSNS・微博(ウェイボー)で炎上した。「まだ幼い7歳ではほんのイタズラ心、などと擁護してはならない」「事実、こういう子供たちが成人して凶悪犯罪を起こしている」といった意見であふれかえっている模様だ。
幼い者による親族殺人など悪質な犯罪が急増している中国では、年齢に関係なく厳しく罰するという方向に確実に進んでいるともいわれている。
■イジメはもはや「犯罪」
悪質で残酷なイジメは許されない。しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1,363名にイジメに関して意識調査したところ、約8割が「犯罪として処罰されるべき」と回答している。イジメ被害を自ら教師や親に訴えられない子供がきわめて多いのも事実だ。学校の片隅に匿名での投書箱を設けるなど、イジメを発見しやすく叩きやすい環境づくりが急務であろう。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国20代~60代の男女1,363名(有効回答数)